2016/06/14
乱視は自宅で矯正も可能!手軽なトレーニング方法とは?
目次
まずは自分で乱視の状態をチェック!
近視の場合は遠くが見えにくく、遠視は近くが特に見えにくくて目が疲れやすいという特徴がありますが、乱視の場合はどんな見え方をしているのでしょうか。
乱視の見え方として、
- ブレて見える
- 二重に見える
- ぼやけて見える
- 光がにじんで見える
- 夜になると見にくくなる
といった視界の歪みの特徴があり、目の疲れの原因になっています。
眼精疲労が乱視の人に多いと言われているのは、そのような要因からなのです。
さらに乱視は、「直乱視」「倒乱視」「斜乱視」と見え方で3種類に別れています。
眼精疲労が乱視の人に多いと言われている乱視改善トレーニングは乱視の見え方の種類によって、効果的な方法が変わってきます。
一番効果的に改善してくために、自分がどのような乱視かチェックできる方法をご紹介します。
上の放射線状のイラストを30cm~2mくらいの間の見やすい距離から、片目を閉じるか、手で隠して見てみてください。
すべての線がほぼ同じ濃さや太さに見える場合は、強い乱視はまずないと考えられます。
しかし、線に濃い部分と淡い部分があるように見えたり、太い部分と細い部分があるように見えたりした場合は乱視の症状が確認できます。
縦方向の線が濃く見える、太く見える場合は直乱視の症状です。
反対に、横方向の線が濃く見える、太く見える場合は倒乱視、斜乱視の症状です。
継続すれば改善効果が期待できる!乱視矯正トレーニング方法
直乱視の場合
目を水平方向に動かすトレーニングが効果的です。
水平に目を動かし、動かした先を20秒間見続けるようにします。
これを毎日継続して行っていきましょう。
ただし、乱視の度数が強い場合は最初から20秒間行おうとすると、目に痛みを感じることがあります。
痛みや違和感、疲れをひどく感じる場合は無理せずできる範囲の時間を行い、毎日行っていくうちに少しずつ時間を伸ばしていくようにしましょう。
倒乱視、斜乱視の場合
直乱視の場合と異なり、縦方向に目を動かすトレーニングが有効です。
この場合も乱視の度数が強いと、いきなり20秒間見続けることがつらい場合があります。
そのような場合は、少しずつ20秒間見続けられるように時間を伸ばしていくようにしましょう。
視力改善トレーニング
視力回復には「立体視」トレーニングがおすすめです。
立体視とは、目の焦点を通常時と変え、平面の絵や画像を立体的に見る方法のことです。
立体視によって浮かび上がった3Dの立体画像を遠ざけたり近づけたりと移動させることで、視力が改善されると言われています。
こういった立体画像は視力回復画像とも呼ばれています。
動画を参考にしてぜひ試してみてください。
トレーニングは継続が大事!
実際、乱視はほとんどの人にあるものとされています。
目の疲れや見えにくさが改善されないと思って眼科を受診したところ、乱視があったということに気がつく場合も少なくありません。
ご紹介したトレーニング方法は継続して行うようにすることで、乱視の矯正効果が期待できるものです。
それでも改善が見られない場合には一度眼科を受診するようにしましょう。
そもそも乱視ってどんな状態なの?
「乱視」という言葉はよく聞きますが、実際にどんな見え方をする場合なのか、知らないという方も多いと思います。
まず正視の場合は、物を見る時に角膜・水晶体で屈折されて、ピントを網膜上でしっかり結んで見ることができます。
しかし、近視・遠視・乱視といったいわゆる「屈折異常」がある場合は、ピントを結ぶ位置が網膜上から外れてしまうのです。
さらに乱視について言えば、角膜や水晶体の屈折力がバラバラなので、どこか一点でピントを結ぶことができない、いわゆる「ピントが合わない目」ということになります。
乱視の種類と原因とは
直乱視といった見え方とは別に、乱視は大きく分けて次の2種類に分けられます。
正乱視
正乱視とは、角膜や水晶体が綺麗な球面ではなく楕円形に歪み、ピントを結ぶ位置が方向によって違うことが原因で起こる乱視です。
通常の眼は綺麗な球面の形をしていますが、正乱視は楕円形になることが特徴です。
一般的な乱視はこの「正乱視」であることがほとんどです。
不正乱視
角膜表面がデコボコしていることが原因で起こる乱視を不正乱視と言います。
乱視は遺伝などの先天的な要因が大きく関係していると言われていますが、この不正乱視の場合は事故による激しい接触や白内障が原因となり、後天的になることが多いです。
乱視を治したい!乱視矯正方法について
トレーニングやサプリ、日頃の生活を気をつけることで改善や、眼精疲労といった症状を抑えることが期待できます。
しかしそれだけでは限界があるため、強い乱視に悩まれてる方の中では乱視自体をなくしたいと思っている方がいらっしゃるかもしれません。
乱視自体を矯正するためには、眼科クリニックで治療を受ける必要があります。
現代は医学の知識も進み、コンタクトやメガネによる矯正以外にも、乱視の治療・矯正方法が確立されてます。
レーシック手術
レーシックとは、近視や遠視、乱視に有効な手術
です。
近視や遠視、乱視の角膜の屈折率を変化させ、焦点を定めます。
手術法は、手術用のカンナか、もしくはレーザーで角膜の表面を切りとり、切りとった蓋(フラップ)の下の角膜をレーザーで削って屈折率を調整し、フラップを戻します。
メリット
- 半永久的な効果がある
- 裸眼で生活できるようになり、維持費もかからない
デメリット
- 適応検査によっては受けられない場合もある
- ハログレア・ドライアイなどの後遺症が起こる場合がある
向いている人
- コンタクトが苦手で裸眼で生活したい人
- 眼球が成長した、20歳以上の成人
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは、専用のハードコンタクトレンズを夜間睡眠時につけることで角膜の形を矯正し近視、乱視を矯正する治療法です。
昼間はコンタクトレンズを外し、裸眼で生活することができます。
まだ成長過程でレーシック手術などが受けられない子供も4歳から使用することができます。
オルソケラトロジーはコンタクトを毎晩つけることで効果が持続するものであり、使用をやめてしまえば元の状態に戻ります。
また、強度の近視、乱視の矯正は難しいとされています。
メリット
- 昼間(起きている時間)は裸眼で過ごすことができる
- 使用をやめれば目の状態をすぐ元にもどせる
デメリット
- コンタクトの手入れ、交換など維持費がかかる
- 角膜の形にクセをつけているだけなので、永久的な効果は得られない
向いている人
- レーシックがまだ受けられない子供
- 手術に抵抗のある人
フェイキックIOL
フェイキックIOLとは、眼内にレンズを挿入する手術法です。
角膜に影響は与えず、もしもの場合はレンズを取り出して元に戻すことも可能です。
レーシックで矯正のできない強度の近視・遠視・乱視や、角膜が薄い方も受けることができます。
また、レーシックの後遺症で起こることがあるドライアイの心配もありません。
メリット
- 角膜の厚みや視力の程度に関わらず手術できる
- レンズを取り出して元の状態に戻すことができる
デメリット
- 角膜の厚みや視力の程度に関わらず手術できる
- レンズを取り出して元の状態に戻すことができる
向いている人
- 角膜の厚みや視力の程度に関わらず手術できる
- レンズを取り出して元の状態に戻すことができる
リレックススマイル
レーシックと同じくレーザーによって屈折率を変え焦点を合わせる手術ですが、方法が大きく異なります。
リレックッススマイルは、前述のフラップを作らず、レーザーで角膜をレンズ状に切り、小さな切開部分からそのレンズ状の角膜片を取り出します。
メリット
- フラップがないので術後のズレの心配がなく、睡眠時の寝相や運動の際も気にならない
- 痛みも少なく、ドライアイにもなりにくい
デメリット
- まだ手術実績が少ない
- 費用が高い
向いている人
- 激しいスポーツなどをする人
- ドライアイを避けたい人
レーシックの症例数がNo.1である品川近視クリニックに、直接お話を聞いてきました。
副院長に手術の経験数や術式などについて教えてもらえたので、クリニック選びの参考になるでしょう!
今回紹介したレーシック手術やリレックススマイルはもちろん、ICLという眼内コンタクトレンズを使う手術など、様々な術式を取り扱っている新宿近視クリニックも人気です!
在籍する医師に直接取材をしてきたので、気になる方はぜひご覧ください。
まだレーシックを受けていない人のために、視力回復ゼミの編集部員が直接クリニックに取材して、様々な疑問を聞いてきました!
これを読めば、「手術って怖くないんだな」と気づいてもらえるでしょう!
「どうしても自力で矯正ができない」と感じたら、クリニックに頼りましょう。
初期投資は高く、気を付けるべきことが多いですが、自力で治そうとするよりも短期間で楽に視力が回復できます。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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