2017/01/17
レーシック手術後の生活の注意点 / お風呂や運転、運動はいつから大丈夫?
目次
レーシック後の日常生活における基本の注意点
レーシック後の視力を早く安定させ、低下させないためには、日常生活の過ごし方が重要になります。
いつ、何に気を付ければよいのでしょうか?
視力が安定するまでは無理しない
手術後に視力回復する時期
早い方では手術の翌日から視力回復を感じますが、通常、視力が安定するには1週間から遅くても3か月くらいまでかかります。
人によっては、手術直後からクリアに見えるという方もいます。
せっかく手術を受けたのですから、日常における注意点を理解して、目にやさしい生活を送ることができるようにしましょう。
紫外線やホコリ/ごみ対策をしっかりと
保護用メガネ・ゴーグルを着用
角膜を取り扱う手術をしているため、目への刺激をできるだけ避けるようにしましょう。
気を付けてほしいのは、ホコリやごみ、またタバコの煙などです。
このような眼球を傷つけてしまうようなものが目に入ると、過敏になっている術後の目に影響します。
炎症を起こしたり、安定した視力が得られなかったりすることもあります。
また、自分ではあまり感じることがないかもしれませんが、紫外線は目にダメージを与えていまいます。
できれば、保護用メガネやゴーグル、サングラスなどを着用して出かけるようにしましょう。
寝るときは眼帯着用!
最も気を付けてほしいのは、自分の意識がないとき=寝ているときです。
寝ているときに無意識に目をこすったり、半目を開けて寝ていたりするかもしれません。
術後1週間、就寝中は眼帯を着用して目を守るようにしましょう。
術後期間別の注意点まとめ
手術当日は安静に…
首から下のシャワーは可・入浴は不可
手術当日は家に真っ直ぐ帰り、ゆっくり目を休ませてあげるために少し早めに寝るようにしましょう。
入浴はリラックスできますが、血圧が上昇するので身体に負荷がかかります。
どうしても身体を洗いたい場合には、首から下のシャワーだけにしておきましょう。
その際、目に石鹸が入ってしまったり、タオルで眼球を強く押さえたりする必要のある洗顔や洗髪はしないようにしましょう。
手術翌日から可能なもの
風呂・洗顔・洗髪
お風呂に入れたり、顔や髪の毛を洗ったりできるのは、手術の翌日から。
でも、目には水や石鹸が入らないように注意しましょう。
また、目を強くこするような動作は、まだフラップが安定していないため禁忌です。
読書・テレビ・パソコン
手術が終わって翌日から、本を読んだり、テレビやパソコン・スマートフォンなどを使ったりすることができるようになります。
ただし、目を酷使すると視力低下になる可能性が高くなるため、無理はしないようにしましょう。
仕事
書類を読んだりパソコンを使ったりするのは構いません。
ただし、身体を激しく動かすような仕事などの場合は、その程度によって復帰の日にちは変わってきます。
必ず、医師に相談しておくようにしましょう。
メイクはファンデーション程度まで
メイクを始めても構いませんが、手術翌日にはファンデーション程度の使用にしておきましょう。
また、目の周囲のメイクは注意してください。
押さえたり、こすったりするとフラップがずれてしまう可能性があります。
飛行機での移動
飛行機など気圧の差が大きく生じるような高い場所へ行くと目に負担がかかります。
もし、遠方で手術を受ける方は、術後宿泊する場所を確保しておきましょう。
翌日には移動することは可能です。
手術3日後から可能なもの
車の運転
車の運転は、早くても術後3日目以降からにしましょう。
視力がまだ安定していない状態で運転すると、事故を起こす可能性があるからです。
また、よく見えるようになった視力に身体が慣れていないため、目が疲れやすい状態になっています。
長時間の運転は避けるようにしてください。
さらに、夜間はライトや信号が見にくくなっていることがありますので、充分に気を付けましょう。
飲酒
飲酒やタバコなどの嗜好品は、術後3日目から可能です。
ただし、タバコの場合は目の中に煙が入ると、角膜を傷つけてしまうため注意するようにしましょう。
メイク:アイシャドウ、アイライン
ファンデーションのみのメイクを続けてきた方も、術後3日目からアイシャドゥやアイラインを使用できるようになります。
ただし、注意してほしいことはメイクする際やメイクを落とす際、目を強くこすらないようにしましょう。
手術1週間後から可能なもの
市販の目薬の使用
術後は、手術を受けた医療機関から処方された目薬を使用しましょう。
その期間が終了したら、市販の目薬を使用しても構いませんが、必ず防腐剤を使用していない低刺激のものを選ぶようにしましょう。
サウナ・温泉
サウナでは汗を良くかきますが、汗が目に入ると刺激になります。
また、温泉にはさまざまな成分が含まれていますので、顔を洗った際など目の中に入る可能性があります。
できれば1週間後以降に行くようにしましょう。
手術1か月後から可能なもの
コンタクトレンズ
手術後にカラーコンタクトレンズを使用したい方は、術後1か月後から使用可能になります。
コンタクトレンズは最も角膜に接する物質になります。
レーシックの手術内容や経過によっては日数の変更がありますので、医療機関に確認しましょう。
運動・スポーツはいつからできる?
手術1週間後から可能なもの
ジョギング・ゴルフ
軽いジョギングやランニング、ゴルフなどであれば術後1週間から開始可能です。
ただし、無理はしないようにしましょう。
手術1か月後から可能なもの
水泳・格闘技・球技など目に強い衝撃のあるスポーツ
プールでは塩素、海でのダイビングでは塩分など、水中では強い刺激物が目に入ってしまう可能性があります。
また、格闘技や球技などの場合は、目に強い衝撃を受けてしまうこともあります。
このようなスポーツの場合は、術後1か月は期間を空けるようにしましょう。
ただし、手術方法によっては期間が異なる場合もありますので、必ず医療機関に確認をとるようにしましょう。
定期検診は必ず受けよう
レーシック後の合併症と後遺症
レーシック手術を受けた後、より光をまぶしく感じるハロ・グレア現象や夜間の視力低下、ドライアイ・充血などを起こす可能性があります。
術後に正しい生活を送ることは大切ですが、必ず定期健診を受けるようにしましょう。
通院期間は、手術の翌日・3日・1週間・1か月・3か月くらいです。
医療機関によって通院期間は異なるため、必ずチェックし、忘れずに受診しましょう。
回復した視力を維持するためにしたいこと
回復した視力を保つために、目にやさしい生活を取り入れるようにしましょう。
また、目をケアしてくれる食べ物についても紹介します。
長時間のテレビ鑑賞は控えよう
テレビ鑑賞はもちろん、パソコンやスマートフォンの長時間の使用は、ブルーライトなどの影響などによって視力低下につながる可能性があります。
ブルーライト対応の眼鏡を使用したり、テレビやパソコンなど使用しているときには、30分に1回は5分程度目をつぶったり、遠くを眺めたりしながら目を休めるようにしましょう。
照明は適度な明るさにしよう
通常、人の瞳孔は暗い場所で開き、毛様体筋が緩むため目にはやさしい状態となります。
反対に明るいところでは、毛様体筋が収縮してしまうためストレスがかかります。
適度で快適だと思える程度の明るさで過ごしましょう。
勉強や読書は750㏓程度、食卓は400㏓程度などそれぞれ詳しく記載されているのがJIS照度基準です。
参考にしてみましょう。
JIS照明基準
出典:www.akaricenter.com
栄養バランスの良い食生活を
せっかくレーシック手術をしたのに、日頃の生活の過ごし方によっては視力を低下させてしまうことも…食生活を見直して、視力を維持できるようにしましょう。
目の調節機能に影響する栄養素と言えば、ルテイン・アントシアニン・アスタキサンチン、DHAやEPAなどが有名なところ。
他にも、ビタミンA・B1・2・12、C・E、βカロチンなどが効果的です。
栄養素 | 食べ物 |
---|---|
ルテイン | ほうれん草・ケール・ブロッコリー・葉レタス |
アントシアニン | アサイーベリー・カシス・ブルーベリー・アロニア |
アスタキサンチン | 桜エビ・オキアミ・キンメダイ・カニ・いくら・さけ |
DHA/EPA | ぶり・まぶろ・さば・さんまなどの青魚 |
ビタミンA | たまご・うなぎ・いか |
ビタミンB1 | 豚フィレ肉・小麦麦芽・たらこ・うなぎ・まいたけ・えのき |
ビタミンB2 | 豚レバー・鶏レバー・うなぎ・牛乳・納豆・タマゴ |
ビタミンB12 | いか・プロセスチーズ・ツナ缶 |
ビタミンC | アセロラ・レモン・イチゴ |
ビタミンE | 植物油・アーモンド・ひまわりの種・あんこうの肝・からすみ・たらこ・マヨネーズ |
βカロチン | モロヘイヤ・にんじん・・パセリ・あんず・うに・さざえ |
あとがき
レーシックの手術後はいろいろ注意する点はありますが、要するに「目に刺激や衝撃を与えない生活」が大切だということ。
無理せず、健康な目を維持するためにも、この記事を参考にして過ごすようにしてください。
しかし、安静にする期間については医療機関によって多少の違いがあります。
必ず医師に相談するようにしましょう。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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