2017/01/22
レーシックで老眼は治る?老眼治療の最前線を徹底解説
目次
通常のレーシックでは老眼は治らない
昔は視力矯正といえばめがねが唯一の手段でしたが、今では近視や乱視でも多くの視力矯正方法を選択できるようになりましたね。
中でもレーシックが矯正方法としてメジャーになり、多くの人が視力の回復をすることができるようになりました。
では、老眼ではレーシックを行うことができるのでしょうか?
実は、通常のレーシックでは老眼の治療をすることはできません。
そもそもレーシックは、近視や遠視、乱視を矯正する治療方法なのです。
しかしレーシックと名のついた治療法で、老眼を治療できるものも存在します。
それは、モノビジョンレーシックという方法です。
モノビジョンレーシックとは、片目の視力を遠くにピントが合うように調節し、もう片方の視力を近くにピントが合うように調節するという術式です。
モノビジョンレーシックの場合、近視、遠視、乱視などを同時に治すことができますが、眼精疲労が出やすくなり、夜間の運転や細かい作業など、眼の負担が大きい作業には適していないこともあります。
老眼でもレーシック治療自体はできる
レーシックで老眼が治療できないからといって、老眼のある人がレーシックを受けられないというわけではありません。
老眼に近視や遠視、乱視が入っているひとは、レーシックが視力回復の一手になることもあります。
そもそも老眼とは?
では、そもそ老眼とはどのような状態の事をさすのでしょうか?
老眼は、水晶体の弾力が加齢とともに失われていき、ピントを調節する力が弱まってしまう状態です。
よく遠視と同じように言われることがありますが、遠視は角膜や水晶体の屈折異常により網膜の後方でピントが合ってしまうので、遠くの方を見る時にはよくみえますが、近くの物を見る時にはピントがうまくあわず見えにくくなることです。
一方老眼は水晶体の弾力の低下なので、元々の原因が異なります。
しかし、遠くがよく見えて近くが見えにくいという症状自体は良く似ているために、遠視と老眼は間違われやすいのです。
早い人だと40代から症状が現れる
老眼は70歳代などの高齢の方が発症するものだと思っていませんか?
実は早い人だと40歳代から老眼になってしまう人がいます。
もちろん個人差がありますが、早い人だと45歳前後で老眼ではないかと意識し始め、50歳を過ぎてくると老眼と自覚し、眼科で診察を受けたり老眼鏡を作る人が多くなってきます。
中には、40歳代で老眼を発症すると思っていないために眼科で診察を受けない人も多く、症状が進行してから病院を受診する人もいます。
また、以前は近視があると老眼にはなりにくいと言われていましたが、そんなことはなく近視の人も老眼の症状は現れます。
白内障を発病することも
加齢と共に発症する眼の病気として、代表的なものが白内障があります。
白内障は加齢や紫外線が原因で水晶体が白く濁ったり黄色くなってしまうことで、ぼやけて見えたり、光がまぶしくみえたりします。
老眼も白内障も、水晶体が原因で視力が衰えます。
老眼だと思っていたら実は白内障だったということもありますので、もしも見えにくかったり光がやたらと眩しく感じる場合には一度病院を受診してみましょう。
老眼治療にはどんな方法がある?
老眼治療は、昔は老眼鏡しか矯正方法としてはありませんでした。
もちろん今でも老眼自体を治療することはできませんが、今は様々な矯正方法、治療方法があるので、老眼の症状も改善することができます。
また、レーシック以外でも遠視や近視、乱視を同時に治療する方法はあります。
ただし、白内障がある場合には白内障の治療をして、まず白内障を治してから老眼の治療を行うようにしましょう。
モノビジョンレーシック
モノビジョンレーシックとは、片目の視力を遠くにピントが合うように調節し、もう片方の視力を近くにピントが合うように調節するという術式です。
モノビジョンレーシックも角膜を削って屈折を調節するのですが、術後は左右で見え方が異なるので違和感を感じることがあるかもしれません。
しかし、時間が経つに連れ見え方にも慣れてきて、眼鏡がなくても日常生活を送れるようになります。
遠近両用フェイキック/老眼用眼内コンタクトレンズ
遠近両用フェイキックは老眼用眼内コンタクトレンズとも言われ、遠くと近くの2ヶ所にピントを合わせる事ができるレンズです。
近視、乱視と老眼を同時に治療できる上に、レーシックのように角膜を削らないで視力を回復することが可能です。
遠近両用フェイキックは眼の中にある水晶体を取り除いて、フェイキックのレンズをはめ込みます。
両目手術をすることはできますが、同日に両目を手術することはできず、片目を手術した後1週間程期間を開けて、もう片方を手術します。
遠近両用フェイキックに使用するレンズは劣化することがなく、交換やメンテナンスの必要がないため注目されています。
リーディングアイ/アキュフォーカスレンズ
リーディングアイはアキュフォーカスレンズやレーシックカムラとも言われ、角膜の一部に切込みを入れ、カムラインレーと言われる特殊なレンズを挿入し、ピンホール効果によって、近くのピントを合わせやすくする方法をいいます。
ピンホール効果とは普段そのまま見るよりも、小さな穴を通して見るほうがクリアに見えるという作用のことで、この原理を用いて小さな穴の空いたカムラインレーを角膜にはめ込むことで、視力を回復させます。
しかし注意しなければならないのは、このカムラインレーは、両目にはめ込むことができないということです。
これは、両目ともカムラインレーを入れると、本来暗いところで物をよく見ようとして開く瞳孔がカムラインレーによって制限されてしまうために、見え方が悪くなってしまうことと、両目に入れると近くはよく見え、遠くは見えにくくなるため、利き目でない方の片目にいれるのです。
Vue+
Vue+とはレインドロップとも言われ、モノビジョンレーシックを応用した最新の老眼治療です。
Vue+は、水分を7割以上保有してくれる、透明で小さなレンズを角膜の中に入れ、近くを見えやすくする治療方法です。
レーシックとの併用も可能で、レーシックで近視を矯正した後に、利き目でない方の片目にVue+を挿入することで、老眼鏡なしで日常生活を行うことができます。
効果は半永久的で、安全性も確立されているので安心して治療を行うことができます。
CK
CKとは伝導性角膜形成術とも言われ、メスは一切使うことなく視力を回復させる方法で、合併症を起こす可能性も低く、安全性が高いとされている手術方法です。
仕組みとしては、角膜の外側にラジオ波をあてて角膜のコラーゲンの一部を収縮させ、近くの視力を向上させます。
角膜の外側の形状を変えてしまうので、他の治療のようにレンズを取り外したりしてもとに戻すことはできず、術後数年経って老眼が進行してしまうというリスクもあります。
スープラコア
スープラコアとは老眼治療のレーシックです。
先ほどレーシックで老眼を治療することはできないと言いましたが、スープラコアは治療法として確立されてまだ新しい方法なのです。
片目に挿入するアキュフォーカスレンズとは異なり両目に施術するので、両目とも近くも遠くも見ることができるようになります。
方法としては、エキシマレーザーを用いて両目の角膜を遠近両用コンタクトレンズのような形に変化させて視力を回復させます。
老眼が強く現れていて、45歳以上の人に特に効果的な治療法です。
治療法として確立されたのが最近なので、まだまだ施術の件数が少なくこの先に問題が出てくるかが唯一の不安ですが、基本的には安全性は高いとされています。
しかし、レーシックを受けたことがある人には行うことができません。
老眼治療にかかる費用はどのくらい?
老眼治療にかかる費用はクリニックによって値段に差が現れてきます。
だいたいの料金を表にしてみました。
リーディングアイ | 約25万〜30万円 |
---|---|
CK | 約10万〜20万円 |
遠近両用フェイキック | 約45万〜70万円 |
モノビジョンレーシック | 約30万〜50万円 |
Vue+ | 約30万円 |
スープラコア | 約35万円 |
それぞれ特徴が異なるので、自分に合った治療法が見つかると良いですね。
保険は適用にならない
基本的に老眼治療は自由診療なので、保険は適用になりません。
そのため治療費はとても高額になってしまいます。
クリニックによって値段も差が出てきますので、事前にいくらかかるかをしっかりと聞いておく必要があります。
また、ひとつのクリニックだけでなく他のクリニックもいくらになるか聞いてみると良いですね。
老眼治療を行っているクリニック
老眼治療について実際に聞いてみたいものの、どこの病院で手術を受けることができるのか、わかりませんよね。
今はレーシックを中心とした治療を行っている病院やクリニックが多くあります。
ここでは老眼治療を行える代表的な病院を紹介したいと思います。
値段については治療方法や片目か両目によっても異なってきますので、気になる病院があったら一度電話をして聞いてみてくださいね。
品川近視クリニック
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品川近視クリニックの強みや魅力については、こちらの記事をご覧ください。
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神戸神奈川アイクリニックの詳しい治療内容や費用は、以下のページでもご紹介しています。
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