2017/03/09
レーシック後にカラコンはしてもいいの?注意点とおすすめのカラコンまとめ
目次
レーシック後にカラコンはいつから装着できる?
10~20代の女性を中心に人気のカラコン(カラーコンタクトレンズ)は、装着するだけで簡単にイメージチェンジできるとして、愛用者にはおしゃれとして欠かせないアイテムとなっています。
それではレーシックを受けた後に、いつから使うことができるのでしょうか?
多くの場合1ヶ月検診後からOK
レーシック手術後、カラコンに限らずコンタクトレンズ全般の装着は、医師の許可が必要になります。
目安としては術後1ヶ月目の定期検診の段階での目の状態となります。
施術を受けた後の目の状態は、約1ヶ月で落ち着いてくるとも言われていますが、治り具合には個人差がありますので自己判断は危険です。
万が一、治癒の早期段階でコンタクトレンズを装着してしまうと、せっかくうまくいった手術が台無しになってしまうことも十分にあります。
1ヶ月経ったからと自己判断で装着していいと考えるのではなく、医師に承諾を得てから使用することを守るようにしましょう!
術後の状態には個人差がある
レーシック手術当日から翌日の朝に、ほとんどの人が視力の回復を実感できると言われていますが、施術した角膜はまだまだ非常に不安定な状態です。
手術後は1年かけて定期検診で様子を診ていくことになります。
また、角膜を削ったことによって生じる収差や、フラップが完治していないことによる影響で、ドライアイやハロ・グレアなどの症状が出ることもあります。
完全に視力が安定するためには3ヶ月程度かかり、見えるようになったからと目を酷使しないようにする、衝撃や傷を付けないよう眼球を保護する、などの注意が必要になります。
医師の許可をもらっておこう!
レーシックの手術をしてから1ヶ月後の定期検診を受けて医師の許可が出るまでの期間は、カラコンのみならずコンタクトレンズ全般の装着は控えておきましょう。
コンタクトレンズの使用許可が出た後は、感染症の防止のためにも衛生面に十分な注意が必要です。
装着している時間や、レンズの使用期限、洗浄や消毒といった使用上のルールはしっかり守ってください。
手術直後の装着は危険
術後の角膜が不安定な状態であることと感染症防止のため、1ヶ月間はコンタクトレンズの使用をしないよう前述しましたが、特に手術直後の装着は厳禁となります。
レーシックは角膜の表面を削る手術であるため、術後の目の表面は傷口といっても過言ではありません。
まだ治癒していない傷の上にコンタクトレンズを乗せると、目に傷が付く、角膜腫れてしまう、作成したフラップがずれたり崩れたりする危険性が高くなります。
装着しない方がいい人も…
レーシック手術をした人に起こりやすい合併症の一つにドライアイがありますが、ドライアイの症状がひどい人はコンタクトレンズ自体を装着しない方がいいでしょう。
レンズを装着することで乾燥が進みやすくなり、角膜に傷が付く可能性が高まるからです。
さらに、傷から細菌が入ってしまうことで、感染症を引き起こす危険性も挙げられます。
医師からの許可が出てカラコンを装着した時であっても、少しでも違和感や異物感があるようなら、すぐに外して目を洗浄し眼科を受診しましょう。
カラコンで視界がぼやけることもある
本来、目の表面は丸みを帯びた状態ですが、レーシック手術の時に表面を削った分だけ、手術後は目の表面が平らになります。
どれだけ削るかは人によって異なりますが、手術の前と後では少なからず目の表面の形は変わってしまうのです。
そのため、手術前に購入したコンタクトレンズが合わなくなってしまい、装着してもぼやけて見えるようになる場合があります。
目の形が変わったことで、装着できなくなっているのです。
定期検診に通って目の状態が安定したと診断されたら、レーシック手術後の目に合わせたコンタクトレンズを作るようにしましょう。
レーシック後の目の状態はどうなっている?
レーシック後は眼球の形が変わる
レーシック手術は角膜をレーザーで削り角膜のカーブを変え、目に入る光の屈折度を調整することで視力を回復するというものです。
近視の強度が高いほど、削る角膜の量も多くなり、前項《カラコンで視界がぼやけることもある》で紹介したように、レーシック手術の後は目の表面の形は変わってしまいます。
手術前は眼球に沿った滑らかなカーブですが、手術後は削った分カーブがなくなります。
また、削ってしまった角膜を元通りには戻すことはできません。
衝撃でフラップがずれることも
手術が終わってから気を付けておきたいことが目の保護です。
前述したように、目の状態が施術直後からおおよそ3ヶ月かけて安定するまでは、ちょっとした衝撃で作成したフラップがずれてしまうことがあるからです。
目をこする、ぶつける、強く押さえるというような衝撃を与えないよう、慎重に生活する必要があります。
就寝時に無意識に触らないよう眼帯や保護用メガネをする、外出時にも保護用メガネやサングラスをかけて衝撃から目を守るようにしましょう。
眼球に傷が付きやすい
目の保護が重要なのは、手術後の目への衝撃に注意すると共に、傷が付かないようにするためでもあります。
手術が終わってしばらくは、目をこすってしまったことで起こる小さな刺激でも傷が付きやすい状態であるからです。
また、ドライアイの症状による乾燥も、傷を作ってしまう要因になり得ます。
スムーズに回復していくためにも、しっかり医師からの指示を守って、アフターケアを欠かさず行っていきましょう。
感染症に注意が必要
レーシックの手術をした患部自体も傷であるため、衛生管理を怠ると傷口から細菌が入り込み、感染症になる恐れがあります。
洗顔時や入浴時に水が目に入らないようにする、汗が目に入らないようにするなどの気配りと、手術後に処方される抗菌剤の使用を忘れずに行ってください。
手術中の感染症については、適切な衛生管理の元であれば、感染症が起こることは非常に稀だと言われています。
ですが、精神的にも安心して手術に臨めるように、病院選びの際には衛生管理面の情報も確認しておくといいでしょう。
どんなレンズを選べばいい?
近年は、特に若い女性の間でおしゃれの一環として、カラコンやフチのあるコンタクトレンズなど、非常に多くの種類のコンタクトレンズが発売されています。
数ある商品の中から自分に合ったものを選ぶ際には、どのような点に気を付ければいいのでしょうか?扱う際の注意点と併せて、覚えておきましょう。
ハードコンタクトレンズはNG
コンタクトレンズのパッケージには、「ベースカーブ(BCとも表記されます)」と記されていますが、このベースカーブとはコンタクトレンズの曲がり具合を表しています。
自分の眼球のカーブとコンタクトレンズのカーブが合うことで、違和感なく装着できるようになっています。
ところが、レーシック手術後の目は依然と形が変わり、削ったことで角膜が薄くなっています。
よって、手術前に装着していたハードコンタクトレンズが目に合わなくなってしまいます。
ハードコンタクトレンズの無理な装着は、思わぬトラブルとなるため、使用は中止しましょう。
ソフトコンタクトレンズにも同様のことが言えますが、装着しても良いか悪いかの判断が医師によって異なっているのが現状のようです。
回復した目の状態にもよる部分が考えられますので、必ず使用する前に担当医師に相談をしてから装着しましょう。
酸素透過性の高いものを!
角膜は呼吸をしていて、涙液を通して空気中の酸素を取り込んでいます。
そこでコンタクトレンズを装着すると、角膜と涙液の間に壁ができてしまいます。
この時にコンタクトレンズがどれくらい酸素を多く通すかを示す度合いを、酸素透過性と言います。
酸素透過性が低いレンズを装着すると酸素不足となり、角膜に傷が付きやすくなったり感染症を引き起こしたりする原因となります。
おしゃれ用のカラコンの中には酸素透過性の低いものも存在するため、安全性を高めるためにも酸素透過性の高いものを選ぶようにしましょう。
カラコンは乾燥しやすい
カラコンは、透明のコンタクトレンズにはない着色料の層がある分、レンズに厚みがあります。
そのため、カラコン特有の目の乾燥や、目がゴワゴワするといった異物感が生じることがあります。
カラコンによる目の不快感を回避するためにも、カラコンを装着時は普段より意識して目薬をさすようにして、潤いを与えるようにしましょう。
そして、カラコンの着色料は商品によって着色方法が異なっています。
レンズの表面に着色したもの、レンズはレンズの間に着色料がはさまったものなどがあります。
前者のタイプは着色料が漏れて角膜に悪影響を及ぼすことがあるため、近年では後者のタイプが主流となってきています。
購入の前には着色料についてもチェックをするようにしましょう。
厚生労働省認可の製品が安心
おしゃれ用に流通しているカラコンは、医薬品医療機器法の規制対象となっており、高度管理医療機器として認められています。
カラコンの製造や流通を行うには厚生労働大臣の承認が、販売するには各都道府県知事の販売業の許可、販売管理者の設置が義務づけられています。
厚生労働省認可のカラコンであるかの確認は、パッケージなどに承認番号が記載されています。
インターネットでの購入時は、販売元の会社情報などに記載がされていることが多いので、購入前に確認をしておくといいでしょう。
注意すること
レーシック手術後のコンタクトレンズの扱いは、思わぬトラブルの防止のためにも、正しい方法で使用することが求められます。
コンタクトレンズ全般に言えますが、レンズのケアや使用方法の誤りなどで目のトラブルを起こしやすい面があります。
使用上の注意点だけでなく、以下のことにも気を配るようにしましょう。
感染症対策は入念に
視力補正を目的としていないカラコンは、高度管理医療機器として薬事法(医薬品医療機器法)の規制対象になっています。
必ず厚生労働省の承認を得て安全である商品を購入するようにしましょう。
装着時には手を洗う、使い捨てレンズでない場合は専用のレンズケア商品を用いてこすり洗いを徹底するなど、メンテナンスは面倒くさがらずに行いましょう。
ついやってしまいがちな装用時間のオーバーにも注意し、使用期限の過ぎたものは使用してはいけません。
見た目で使えそうに思えても、劣化していて目のトラブルになることも考えられます。
ドライアイがひどい時は使用しない
元々、涙液の量が少ないドライアイの人や、レーシック手術の影響でドライアイの症状が出ている人の場合、カラコンの使用自体がドライアイを悪化させる原因となることがあります。
コンタクトレンズ用の目薬や、ドライアイで処方されている目薬などで症状が改善されない場合は、使用は中止し眼科を受診するようにしてください。
ドライアイかどうかの検査は眼科で行うことができますので、カラコンを購入の前に必ず受診して目の状態に問題がないかを診断してもらいましょう。
その後もカラコン使用中の場合は3ヶ月ごとに定期検査に行き、ドライアイや目の疾患が起こっていないか診てもらうことをおすすめします。
おすすめのカラーコンタクトレンズ
厚生労働省の認可を受けている商品で、なおかつ酸素透過性の高い人気の1日使い捨てカラコンのランキングTOP3です。
普段使いできるデザインは、自然に目の印象に華やかさを添えてくれるため人気が高いようです。
初めてカラコンをする人にも馴染みやすい商品ですので、購入の参考にしてみてください。
ナチュレール(ボシュロム)
繊細なドットがグラデーションで描かれているため、目に馴染みやすく、自然に目を強調してくれるデザインです。
視線が動いてもレンズがずれにくくなっています。
非イオン性のレンズで汚れにくく、乾燥しにくい含水率59%のレンズになっています。
ブラウンとブラックの2色展開です。
【1箱】ナチュレール 【カラー:エレガントブラウン / 度数:-0.00】 [1箱30枚入り]
2,952円
瞳に溶け込むエアリーサークルデザインが、本来の瞳の色を活かしながらさりげなく自然な瞳を演出します。
購入する
フレッシュルックデイリーズ(アルコン)
ナチュラルに目の印象を変えるカラコンで、ヘーゼル・グレー・グリーン・ブルーの4色があります。
独自の「3-in-1 カラーテクノロジー」で、単色カラーレンズにはない、立体感のあるデザインとなっています。
レンズの含水率は69%、着色料もレンズの内側に埋め込まれており、目に触れることはないようにできています。
フレッシュルック デイリーズ ブルー 【BC】8.6【PWR】±0.00 10枚入
1,738円
3つのカラーを1枚のレンズにブレンドしグラデーションにすることで、立体感のある自然な色を生み出します。
購入する
ワンデー アキュビュー ディファイン モイスト(ジョンソンエンドジョンソン)
ワンデー アキュビュー ディファインの新シリーズです。
瞳の模様をもとにしたデザインで、自然に大きな目を演出します。
着色料が瞳に触れない設計で、ヘーゼル~ブラウン~ブラックの色相をグラデーションでデザインしています。
酸素透過性が高く、含水率は58%です。
紫外線カット機能と充実した機能を持つ、1日使い捨てカラコンです。
ワンデー アキュビュー ディファイン モイスト ヴィヴィッドスタイル 【BC】8.5【PWR】±0.00 10枚入 2箱
2,276円
瞳の色に溶け込むシアーカラーグラデーションで、至近距離でも自然な美しさに。
購入する
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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