2016/07/11
ドライアイの症状なのに涙が出る原因と対処法
目次
ドライアイになる原因とさまざまな症状
ドライアイは昨今患者数が急増している目の病気で、現代人の悩みの1つとなっています。
さまざまな原因によって発症するドライアイですが、どのような原因や症状があるのでしょうか。
ドライアイの原因
ドライアイの原因には身体的な原因と環境的な原因がありますが、現代人の多くは環境的な原因によってドライアイを発症することが多くなっています。
身体的な原因
・アレルギー症状→アレルギー結膜炎でも同様の症状が出る
・加齢→年齢と共に肌が水分不足になるように、目の水分も少しずつ減少するため
・病気の可能性→シェーグレン症候群
など
ちなみに「シェーグレン症候群」とは、ドライアイのように目の乾きの他にも口、鼻、皮膚、膣、関節など全身のいたる所が乾く病気です。
身体全体の分泌腺が冒されているのが原因の自己免疫疾患とされています。
環境的な原因
・スマートフォンやパソコンの長時間の使用→まばたきの回数が減少するため
・エアコンの使用により乾燥した室内にいる→涙が蒸発しやすい
・濃いアイメイクをしている→まぶたの内側にあるマイボーム腺(涙が蒸発しないように油を出す部分)がふさぐ場合がある
・コンタクトレンズの常用→裸眼の場合より発症の可能性が高くなる
・不規則な生活→自律神経の乱れにより涙の量や質を低下させる
ドライアイの症状
ドライアイになると次のような症状が出やすくなります。
・光がまぶしい
・目がゴロゴロする
・目が充血しやすい
・涙があふれやすい
・目が重く感じる、疲れやすい
・目が痛む
・かすみ目
・10秒間以上目を開けていられない
など
これらのような症状を感じる場合、ドライアイの可能性が高いと言えます。
ドライアイになると涙が出やすくなるメカニズム
ドライアイの症状の中でも特に、風にあたると涙が出るという症状がある場合、目の表面に傷ができてしまっていることが多いです。
健康な目だと涙が目の表面を覆っているので、ホコリなどの刺激や目をこすった時の刺激から守ることができますが、ドライアイで涙が少ない状態だとそのような外的な刺激から守ることができないので傷がつきやすくなります。
傷ができていると、風などによる外的な刺激を受けた場合に反射的に涙が出てしまうわけです。
ちなみにそのような症状を改善しようとして市販の目薬を使っていると、目薬によっては防腐剤が配合されているものがあるため、防腐剤が目に悪影響を及ぼすことがあります。
防腐剤は菌で薬剤が汚染されないようにするために使われるものなので、目の表面でも同じように雑菌を攻撃します。
涙の量が減ってしまうと目の表面を洗い流す力が弱くなるので、防腐剤が残りやすくなってしまい、角膜の細胞までも攻撃してしまうことになるわけです。
したがってドライアイ改善のために目薬を買う際には、防腐剤が配合されていないものをできるだけ選びましょう。
ドライアイ改善のための対処法
ドライアイの可能性を感じる場合、軽度のドライアイであれば市販の目薬でも改善は期待できます。
それでも改善の傾向が見えない場合は、眼科を受診すると人口涙液や眼軟膏などが処方されます。
その他に日常生活でもドライアイの改善のために次のようなことに心がけましょう。
・まばたきの回数を増やすように意識する
・パソコンやスマートフォンの使用時間を減らす
・部屋の湿度を加湿器などで上げるようにする
・コンタクトレンズを装着している場合、使用をできるだけ控える(メガネも併用するなど)
風にあたるなど、少しの刺激を受けただけで涙が出やすくなっている場合はドライアイを発症している可能性が高いと言えます。
そのような状態を放置していると視力の低下につながる場合もあるので、目薬を使用したり、生活習慣を見直すなどして症状の改善に努めるようにしましょう。
それでも改善しない場合は早めに眼科を受診することをおすすめします。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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