2016/07/05

眼の病気・症状

この目の痛み、ドライアイの症状かも?

ドライアイはどうして痛くなるのか?痛みの抑え方は?痛みの仕組みとは? ドライアイを改善させる方法を紹介!

どうして痛くなるのか

痛みの仕組み

目の痛み
それは、涙の量が減るからです。
そもそも涙は三層なって目を保護しています。
油層、水層、ムチン層と言うのですが、これらが十分な状態でないと目の保護という機能が果たせなくなります。

涙は外からの異物等から目を守り、乾燥も防ぎます。
目の保護が出来ないと、角結膜に傷が付きやすくなって痛みの原因となります。
痛みは生活する上でとても辛い症状であり、点眼等で改善しないと傷が酷くなり視覚にも影響をしてきます。

また、目がしょぼしょぼするといったドライアイの症状に対して、目をこするのも傷の原因となります。
ドライアイの原因は、環境が大きく占めていると言われています。
パソコンやスマホを使用していて瞬きが少なくなってしまったり、コンタクトレンズの長時間使用したりして涙を弾いてしまうという難点があります。
涙が十二分に行き渡らない事は、傷が付きやすいと思った方が良いでしょう。

どういう痛み方をするのか

ドライアイの場合の痛みは、目の表面の角膜や結膜が傷付いた時、ゴロゴロと引っかかるような軽い痛みがします。
また万が一、その傷から菌が入ってしまうと傷は酷くなり、視力低下を招いてしまいます。

ドライアイの目の痛みは、睡眠時にも持続します。
なので、目を閉じていれば大丈夫というものではないのです。

痛みがある時にどうすれば良いのか

目薬

目薬
基本的に涙の量が足りていない状況で痛みが出てくるので、目薬が一番有効です。
かといって、市販のドライアイ目薬には要注意で、防腐剤が入っているものは避けて眼科で処方してもらった物を使用する事が一番です。

なぜ防腐剤はいけないのか?

防腐剤とは、目薬を開封後に長く持たせたり、雑菌の繁殖を防いだりする為に入っている物です。
健康な人にとって目薬は涙と共に流れていくので、問題はありません。

しかしドライアイの人は涙が足りず、防腐剤が流れないまま目にとどまり続けてしまいます。
防腐剤が目の表面で雑菌を攻撃するとともに、角膜の細胞も攻撃してしまいます。
角膜に傷がついてしまうこともある為、防腐剤入りの目薬は危険なのです。

血管収縮剤も危険

目の痛み
目が充血している時に使う時が多い血管収縮剤入りの目薬ですが、単に充血しているからという理由で使うのは危険です。

この目薬を点眼すると、瞬間的に血管を引き締めるため充血はとれますが、薬の作用が切れるとリバウンドで前よりも充血を悪化させます。

これを繰り返していると、次第に血管自体が太くなってしまい元に戻らなくなり、常に充血した目になってしまいます。

ヒアルロン酸入りが効果的

ヒアルロン酸入り目薬は、眼科にて処方してもらえます。
角膜の傷を治してくれたり、涙を蓄えたりと、ドライアイには効き目が大きいです。

コンタクトレンズの使用を見直す

コンタクトレンズ

コンタクトレンズを長時間はめていれば外します。
ハードレンズは水分である涙を吸い込まないので良いのですが、ソフトコンタクトレンズの場合は要注意です。

目の角膜は涙を介して酸素を取り入れて呼吸しています。
コンタクトレンズにより角膜の表面が覆われているとき、角膜は酸素不足の状態。
酸素不足だと角膜は傷つきやすくなるのです。
これがドライアイにとって、目の障害に繋がってしまいます。

またコンタクトレンズをしていると、異物が入っても気付かない場合があり、知らず知らずに傷が広がう事もあります。

瞬きをする

目をつむる
瞬きは自然におきるものとして、あまり気にしないかもしれません。
しかし、何かに集中しているとそちらに意識が向いてしまうため、瞬きの回数が減ります。
結果、目を潤わせる涙の分泌を抑えてしまう事になり、表面が乾燥していまいます。

なので、意識してたくさん瞬きをする事が大切です。
まばたきをしないと、水分の交換が行われないので、目はもっと早く乾燥してしまいます。

加湿器を使う

部屋が乾燥していれば加湿機を使うのも良いでしょう。
とにかく、乾燥を防ぐ事が大切です。
乾燥しなければ、目には十分な栄養(ビタミン)が良き渡って保護され、目が傷付いて痛みを感じる事も減ります。

ビタミンの有効性

ビタミン
ビタミンAは、体の上皮組織や粘膜を保護します。
目で言えば「角膜と粘膜」に値します。
粘膜は涙の土台なので、ビタミンAを補給する事により涙の出を良くします。

ビタミンAを多く含む食材には、にんじん、レバー、うなぎ、いか、たまご、しそなどがあります。

まとめ

女性の目
ドライアイは悪化すれば視力の低下にも繋がるものです。
放置せずに「おかしい」と思ったら眼科に通院しましょう。
かかりつけ医を作っておけば、変化もすぐに分かるのでとても便利です。

カテゴリー:眼の病気・症状
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最終更新日:2021/02/18

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