
2016/07/06
白内障手術後、運転はいつからできるの?
目次
白内障とはどんな病気?
出典:http://eyelifemegane.jp/
目の中には水晶体という透明なレンズのようなものがあるのですが、何らかの理由で水晶体が白く濁ってくるのが白内障という病気です。
白内障の原因は、ほとんどが加齢による「老人性白内障」です。
白内障は年をとれば誰にでも起こりえる病気ですが、白内障は手術をすることで治してあげることができます。
白内障の手術はどんな手術?
出典:http://www.santen.co.jp/
白内障が進行すると、かすんで見えづらくなるため、日常生活に支障をきたします。
この白内障を治すためには手術が必要になります。
現在多く行われている白内障の手術は、濁った水晶体を超音波の器械で細かく砕いて吸い取り、きれいに吸い終わったところで人工レンズを入れるという方法です。
現在では傷口も3mm程度の小さい傷口で手術が可能となっています。
水晶体のかわりに入れる人工レンズには、水晶体のように見るものに合わせてピントを合わせる機能はありません。
しかし人工レンズにはさまざまな度数があり、どの度数を選ぶかによって術後のピントの合う位置を調整することが可能です。
この人工レンズによって、ただ白内障を治すだけではなく、近視や遠視、乱視の矯正も可能です。
出典:http://www.santen.co.jp/
白内障術後の運転は約1週間後から!
出典:http://toyokeizai.net/
白内障手術後いつから運転しても良いかは医師の判断になりますが、通常1週間程度で見え方が落ち着けば可能となります。
他にも医師から見え方の確認が行われ、問題がなければテレビを見る程度は当日でも大丈夫です。
また事務作業程度の仕事をするのには、3日程度かかります。
ただし白内障手術後の運転で、注意すべきこともあるので、パターンを項目ごとに説明していきます。
術後の運転で注意すること
その1 両眼の手術を予定している場合
このパターンで手術する方は比較的多いです。
両眼手術と言っても、多くの場合は左右の眼で手術する時期を1週間ほどずらします。
その場合には、後から手術した方の目の見え方が安定してから運転する方が無難です。
まだ片目しか手術が終わっていない状態で運転をしてしまうと、左右の見え方に大きな差があるためにどうしても見え方に違和感がある、距離感がわかりにくいなどの症状がでてしまいます。
できれば両眼の手術が終わって見え方が安定してからの方が良いでしょう。
あわせて2週間程度は見え方の安定に時間が必要です。
その2 術後に近視を残した場合
白内障の手術をうける人で、元々近視が強かった人や、近方作業が多い人などには近視をわざと残すことがあります。
近視を残すことにより近くはよく見えるようになるからです。
しかし、近視を残すということは遠方は眼鏡をかけないと見えません。
そのため近視を残して手術をした人は、術後に眼鏡を合わせなおさないと運転はできません。
通常、度数が落ち着く1ヶ月を目安に眼鏡をつくりますが、早めに運転する必要があれば仮の眼鏡として早めに作ることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
白内障の手術をした後の運転は、術後の見え方や合わせたピントの距離などにより、いつからできるかかがかわってきます。
実際にいつから運転しても良いかは、術後の状態などから医師と相談して、決めることが一番良い方法です。
本来は1週間ほど時間がかかりますが、運転の必要性と状態を鑑みて、通常より早い期間で運転が行える場合があります。
手術をする前にも一度、いつから運転できるのかを医師と話しておくことをおすすめします。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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