2017/02/01

レーシック

レーシックの再手術はしても大丈夫?2回目の手術の確率・原因とは

今や多くの人がレーシック手術を受けていますよね。今までめがねで生活していた人たちが、レーシックを受けることで視力を回復し、裸眼でいることができるようになりました。しかし実は、1度レーシックをした人でも視力が悪くなって再手術が必要になることもあるのです。では一体、レーシックの再手術とはどんな場合に行うのでしょうか?

レーシック後再手術になることもある

手術
レーシックとは角膜を削って屈折率を変化させることで、近視乱視遠視を矯正することができる治療です。

レーシックは多くの人が視力を回復している実績ある治療法ですが、希望通りの視力にならなかったり、後遺症などのリスクがあったりする手術です。
ニュースなどで「レーシック難民」という言葉が取り上げられたことも記憶に新しいですよね。

成功率が高い手術ではありますが、視力が思うように上がらない場合などは再手術を行うことがあります。

再手術のリスクはあるの?

再手術特有のリスクはありません。

ただしレーシック手術を行うには角膜の厚さが必要ですので、一度目の手術によって角膜が薄くなったため、2度目の手術ができない場合があります。

また、レーシック手術を行うというリスクは引き続き考えなければなりません。

レーシックで再手術になる原因とは

具体的にどのような場合・原因によって再手術は行われるのでしょうか?

過矯正、低矯正

過矯正や低矯正になると、レーシックの再手術が必要になります。

過矯正や低矯正とは読んで字のごとく、視力を回復させすぎてしまったり、逆に視力の回復が足りていないことです。

低矯正では、視力を回復するために受けるレーシックのはずなのに、視力が改善されていないために日常生活に支障がおきてしまいますが、過矯正は良く見えるようになっているのにどうして再手術が必要になるのか、と思ってしまうかもしれません。

私達が日常生活を送るにあたって、2.0などの視力は必要ではないのです。
日常生活を送る上で視力を高めすぎてしまうと、眼精疲労を起こしやすくなるなどの弊害がでてきます。
必要なのは、適度な矯正です。

レーシックは術後、視力が少し近視ぎみになることがあるため、強めに矯正するのですが、長時間過矯正のままでいると頭痛や、めまい、吐き気などを起こしてしまいます。

そのために、過矯正では遠視矯正の手術をおこなわなければなりません。

後遺症や合併症に悩む場合


後遺症や合併症を発症した場合も、再手術が必要になることがあります。
ではどのような後遺症や合併症が再手術の原因になるのでしょうか?

近視戻り

近視とは
出典:http://www.shinagawa-lasik.com/

近視戻りとは、近視を治療するためにレーシックを行い、一時的に症状が改善されていたのに、術後数ヶ月を過ぎた時に、近視の視力に戻ってしまうことを言います。

再手術で最も多い理由になります。
術後は視力が回復するのですが、それから少し時間が経った時に、以前の視力に近づいてしまうと、せっかくレーシックを行ったのに再び手術をしなければなりません。

近視戻りになってしまう原因は体質が大きく関係しており、レーシックは角膜を削る手術になるのですが、削られた角膜が治ろうとする働きが影響しています。

角膜を治そうとする働きが強いと予定していたよりも視力が戻ってしまったり、角膜を削って薄くなった部分が眼球の内圧によって押され、カーブが強くなることで近視に戻ってしまうことがあります。
2.0から1.5に落ちた場合にはそれほど影響を感じることはありませんが、1.0までしかレーシックで戻していない人が0.5落ちてしまうと日常生活に多く影響を及ぼしてしまいます。

近視戻りがあっても角膜の厚みが充分にあると、再手術をすることは可能なので近視戻りかもしれないと思った場合には、一度医師に相談してみましょう。

不正乱視

不正乱視
出典:引用先URL

近視のためにレーシックを受けると、1.5など強めに矯正されてしまうことがあります。
元々1.5ほどの視力は必要なく、少し近視が残っているくらいの方が負担は少ないのですが、今まで見えにくかったという人はよく見えるための手術なので、しっかり矯正したいという思いがありますよね。

クリニックによっては患者の希望通りに強めに矯正して過矯正なってしまい、逆に近くのものにピントが合わなくなります。

年齢が高くなっていると老眼の可能性もありますが、若い人の場合には遠視の可能性が高いでしょう。
また、乱視も後遺症で起きる可能性があります。

乱視の中でも不正乱視は、レーシックでフラップを作る場合に上手く作ることができず、ずれてしまったり、しわになってしまうことがあり、それがきっかけで不正乱視が起きてしまうことがあります。

もしも気になる症状が出てきた場合には、手術を受けた病院やクリニックで診てもらいましょう。

ハローグレア

出典:http://www.md-baby.jp/

ハローグレアも代表的なレーシックの合併症です。
ハローグレアとはハロー(光輪症)という光が散乱して見える症状で、グレアという夜間の光がギラギラと光眩しく見えてしまう症状を言います。

ハローグレアは暗所瞳孔径という、暗い場所での瞳孔のサイズが関係しています。
本来人は暗い場所に行くと光を多く吸収するために瞳孔が大きくなります。

この暗所瞳孔径が大きすぎ、レーシックを行った大きさよりも大きくなると光を吸収しすぎて眩しく光が光って見えてしまうのです。

術後はハロー・グレアは起きやすくなりますが、数ヶ月してくると安定してきて緩和されていきます。
しかし長時間症状が続いたり、症状が悪化していく場合には医師に診てもらいましょう。

ハロー・グレアについては手術の事前検査で瞳孔の大きさを検査してくれる病院と、しない病院があるので、事前に検査してもらうように医師に伝えておくと安心ですね。

スターバースト

出典:https://lasikmutualjapan.jimdo.com/

スターバーストとはハロー・グレアと似ている症状で、夜間に現れます。

夜間に光が星の用に放射状に広がって眩しく見える現象で、レーシックを行った時に起きる合併症のひとつです。

スターバーストは、レーザーを照射した場所としていない場所で光が乱屈折してしまうことから発症します。

術後は起きやすくなりますが、半年から1年程経過してくると自然に治まってきます。

症状としてはどのように現れるのか

ハロー・グレアやスターバーストのように、夜間に症状が現れる場合も支障がありますが、日中に症状が現れるとさらに辛いですよね。

レーシックの後遺症の中には眼精疲労から吐き気や肩こり、頭痛といった症状が日常的に起きてしまうこともあり、ひどいひとだと症状に悩まされてうつ病にまで発展することもあります。

日常を快適にするはずのレーシックで、日常生活に支障が出ていると本末転倒ですよね。

視力低下


レーシックの手術をした後に、再び視力が低下してしまうことは少なからずありえます。

これは手術の失敗が原因ではなく、レーシックを行った後に眼を使いすぎた場合に起こります。

仕事でパソコンを使用する人や、手術前に近視が強かった人は特に視力低下の症状が起きやすいです。

眼に負担がかかる場合には短時間に区切って休みながら行ったり、目を使った後はしっかりと休息するようにしましょう。

疲れ目

レーシックを行った直後は快適に生活できていても、時間が経つにつれて疲れ目になってしまう人がいます。

これは視力を矯正しすぎる、いわゆる過矯正になってしまうと、近くのものを見る時に筋肉が緊張し、目が疲れてしまうからです。

過矯正でも起きますが、ストレスやスマホやパソコンの使いすぎによる目の酷使といった生活習慣も、疲れ目を悪化させてしまいます。

頭痛

頭痛

レーシックを受けた後の眼精疲労などで、もともと持っていた偏頭痛が悪化したり、新たに発症してしまうケースがあります。

ガンガンと我慢できない痛みや、ずっとチクチクとした痛みと個人差がありますが、痛み止めを飲むという方法以外にも、レーシック手術を受けたクリニックに連絡して診察してもらいましょう。

めまい

めまいも眼精疲労から併発するケースが多く、頭痛などと一緒に現れることがあります。
ひどい時には吐き気がして、日常生活に支障がでることもあります。

この場合も、レーシック手術を受けた病院に相談してみましょう。

病院・クリニックでアフターケアはしてくれる?

アフターケア
レーシックは自由診療なので値段も高額になるので、手術をしてもらうまでに悩みますよね。
レーシックを行っているクリニックも多く、選択することが難しいですが、アフターケアなどはどのようになっているのでしょうか?

多くのクリニックでアフターケアを受けられる

基本的にしっかりと治療を行ってくれるクリニックの場合、多くはきちんとアフターケアを行ってくれます。

クリニックによってアフターケアの期間や内容に差はあれども、術後2週間〜1ヶ月で定期検診をしてくれたり、合併症や後遺症が現れた場合には無料で再手術をしてくれるところもあります。

基本的には事前検査の時点で教えてくれますが、気になる場合にはアフターケアについて相談しておくと安心です。

保障期間内であれば治療費は無料

先程も述べましたが、レーシックは保険が適用になりません。
したがって、病院やクリニックが自分たちで費用を設定することができます。

保険が適用にならないと費用は高額になるため、アフターケアはしっかりと行ってくれることが多く、保証期間も1年〜数年あるところもあります。

自分の症状が保証期間内で保証内容に当てはまれば、もちろん無料ですのでクリニックに聞いてみることが1番です。

再手術が行われる確率はどのくらい?


できることなら、1回の施術で終えたいのが本音ですよね。
どれくらいの確率で、再手術が必要になってくるのでしょうか。

再手術を受ける人は、約2〜10%と言われています。
100人レーシックを受けたら、大体2人ほど何らかの理由で再手術を受けているようです。

安全性が高く手術の成功率も高いレーシックですが、再手術の可能性はゼロではないということを覚えておかなければなりません。

再手術が必要になる割合は2~10%と報告によりばらつきがありますが、これはその対象数や近視や乱視、遠視の度数、さらにはレーザーの機種の違いなどがあるためです。
信頼性の高い眼科雑誌の論文で症例数が多いものでは37.932眼で3.8%、3.786眼で1.7%という報告がありますが、本邦の多数症例を手術している施設での結果もこれとほぼ同程度です
出典:http://www.jscrs-lasik.org/

再手術の条件について

もし何か気になる症状が現れた際に、全てが何でも無料になるわけではありません。
もちろんクリニックによって、規定が定められていますが再手術になる場合の条件とは何でしょうか?

術後3ヶ月以上の期間をあけること

レーシックの再手術を行うには、最初の手術から術後3ヶ月以上開けておく必要があります。

これは、術後は視力が安定しないことが多かったり、回復した視力に慣れていないために眼精疲労が起きてしまっていることがあるためです。

角膜の厚さが十分に残っている

角膜の構造
出典:http://www.sanoeyeclinic.jp/

再手術とは、再び角膜を削るということです。
レーシックは角膜を削る手術なので、角膜は薄くなってしまいます。
そのため再手術の場合には角膜の厚みが十分になければ、再手術を受けることはできません。

角膜は元々薄い人もいるので、1回目のレーシックをしてもらってもう角膜の厚さがぎりぎりだと、再手術をしたくても受けることができません。
その場合には、コンタクトレンズや眼鏡などの矯正が必要になってしまいます。

事前の検査の時には、再手術を行うことができる角膜の厚さがあるかどうかを、しっかり確認しておきましょう。

再手術の方法

再手術の場合、最初につくったフラップをもう一度剥がして行います。
薄いフラップを壊したり破いたりしないようにかなり慎重に剥がし、症状を改善するための治療を行います。

レーシックは数十分で終わる手術ですが、再手術は慎重に行わなければなりませんので、時間も検査も多くなります。

レーシックの再手術の体験談

レーシックの再手術の体験談

次の手術をやれば大丈夫と言われ、前向きになった
手術をする前と比べると格段に見えるようになっていたものの、見づらくなっていました。
私の場合、主人も神戸神奈川アイクリニックさんでレーシックを受けていて、主人の方は良く見えていましたので、相談にのってもらっていました。
主人からは、『もう1度うけたら?』、と勧められました。

0.6位だと、仕事や日常生活ではストレスを感じてしまうので、主人の、『すごく見える』、という話を聞き、このままではいけないと思って、検診に行くことにしました。

事前に聞いていたとはいえ、”数%の視力が悪くなる人”に入ってしまって、アンラッキーだと思ったことは事実です。
一方で、現実を受け入れるしかない、とも思いました。

・・・中略・・・

1度体験したとはいえ、手術なので、2回受けることに躊躇がありましたが、『次の手術をやれば、大丈夫』と医師が言ってくれて、「もっと見える体験をしたい」、と前向きな気持ちになりました。

もし、また費用が別にかかるとなると悩んだかもしれませんが、”トータルケアサービス”があるから、怖いという思いがあったけれど、2回目の手術を受けようと思えました。
出典:http://www.kobe-kanagawa.jp/

もしものことを考えてアフターケアがしっかりしているクリニックを選んだ
手術翌日の検査で右目に比べて左目の視力が予定ほど回復していないことがわかりました。
その後3週間くらいは様子を見ることに。
経過があまりよろしくなかったので、その間検診には何回か来ていました。
このとき多少の不安はあったのですがあんまり焦る感じはありませんでした。

手術の効果は常に100%ではないと最初から思ってましたので、「視力が上がらなかった。
じゃぁどうしようかな。
」と、結構前向きに考えていました。
まぁ、こういうときのことを考えてアフターケアのしっかりしている神戸神奈川アイクリニックを選んだわけですしね。
(笑)

3週間経ったころです。
やはり左目の視力は0.6のまま回復しなかったので、クリニックに連絡。
すぐに先生に診察してもらいました。

再手術ができるのかどうかがちょっと心配でしたが、結果は問題なし。
再手術は可能とのことでよかったです。
あとは角膜が再生して再手術が可能になるのを2ヶ月くらい待って再手術を受けました。

もちろん、診察にも再手術にも費用は一切かかりませんでした。
出典:http://www.kobe-kanagawa.jp/

再手術を受けた!
半年で1.2から0.6まで低下。

再手術で1.5になりました。

手術前は左右で色が違い手術後乱視気味になっていたので
どちらも治ってよかったです。
出典:引用先URL

引用テキスト視力が落ちてきた…
うーん。
再手術2か月経過。

左は1.2キープしてるが、右は0.8程度に落ちてきた。

ガマンできる限度かな。

なるようにしかならないが、これ以上落ちないでほしい
出典:http://toki.2ch.net/

2回目の再手術を考えている
随分長いこと存在してるスレなんですね。

私も再手術経験者で、現在ももう一度手術しようか迷ってます。
視力低下については、年齢もかなり関係すると思います。

30歳を超えたら、そう簡単には視力低下もしない気がします。
私の場合は、初回の手術が失敗?だったのか片眼だけは視力が 成功した側に比べると悪いです。
(数値的には、それでも0.8 くらいは出てます。

しかし数値よりは、乱視とかの直り具合が見え方に影響している気がします。

どちらにしても私のように小さい頃から近視の人は、裸眼で見てみたいというのは夢でもあるので、こんなに安くて 簡単な手術でかなう時代になった事に感謝します。
出典:http://toki.2ch.net/

再手術を受けた方のブログ

口コミ、評判

レーシック難民のレンコンさん

ブログの筆者、レンコンさんは元一部上場企業のOLをされていましたが、レーシック後遺症で失職、視覚障がい者寸前になってしまい、レーシックの実情や内容、リスクについて書かれています。

もちろんレーシックで快適な生活を送っている人も多くいますが、レンコンさんのように後遺症に悩まされている人もいるということも、覚えておかなければなりませんね。

もうだいぶ前になりますが、業界最大手のSクリニックでレーシックを受けたら、その後だんだん遠視と眼位異常が増悪して、眼精疲労で仕事できなくなっちゃいました・・・。

今でもパソコンを普通の姿勢で普通の輝度でやっちゃうと1時間くらいで痛みで涙がぶわっと出てきて、目の周りの筋肉が「つった?」ってくらいに痛くなります。

そして1週間くらいはパソコンとバイバイです。

「LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしい」より
出典:http://lasikganni.hatenablog.com/

再手術を受けて視力が低下してしまった

このブログの筆者の西尾さんは術後、時間をかけずに視力が低下していることがわかり、再手術を受けることになりました。
この方も術後すぐの視力低下になり、日常生活に支障をきたされています。

結論から先にお知らせすると、「レーシックの再手術」をすることになりました。

暦の上では3カ月目検診は12月だったのですが、師走ということもあり、その時間がとれず、ようやく1月11日に3カ月目検診を受けたのですが、そこで、「右が0.8、左が0.5」まで落ちているという予想通りの現実を突きつけられました。

せめて1.0くらいならまだ笑っていられるというものですが、驚愕の視力低下に、「いったいなぜ?どうして?」という怒りが品川近視クリニックに向けられました。

「レーシック再手術の憂鬱」より
出典:http://blogs.itmedia.co.jp/

再手術をしない場合は?

1度の手術ならまだしも、2度も手術することを躊躇する人もいますよね。
もちろん再手術をせずに治療する方法もあります。

ドライアイや角膜混濁などだと点眼液で治療することができますし、乱視になってしまったり視力が低下してきた場合には眼鏡やコンタクトレンズで調節することができます。

再手術は無料で行えるからと気軽に行うのではなく、感染症などのリスクも上がってきますので慎重に検討することが大切です。

まずはレーシックを受ける前に最悪の場合や起きるかもしれないケースについて、医師にしっかりと相談するようにしましょうね。

最終更新日:2021/07/02

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