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網膜剥離の手術後、うつ伏せにしなければならない理由とは?レーザー手術も紹介!

網膜剥離は失明してしまう怖い病気、そんなイメージをもっている人も多いと思います。しかし、手術の技術が向上したことにより、網膜剥離も早い段階で発見することができれば失明まで至るケースは少なくなってきています。ですが、網膜剥離で手術をした場合、しばらくの間うつ伏せにしていなければいけない場合があります。その理由について解説していきます。

網膜剥離とは?網膜剥離の原因は?

網膜剥離とは?網膜剥離の原因は?

網膜剥離とは、網膜が網膜色素上皮(網膜の一番外側の層)から分離し、剥がれてしまう病気です。

網膜剥離の病態や原因については、ドクトル内のこちらの記事をご覧になってください。

http://doctoru.jp/1277

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網膜剥離の手術法について

ほとんどの網膜剥離は、裂孔原性網膜剥離です。
裂孔が早期に見つかり、網膜剥離を起こしていない場合と、網膜剥離まで起こしてしまっている場合では治療法が異なります。

まだ裂け目だけで、網膜剥離まで起こしていない場合

まだ裂け目だけで、網膜剥離まで起こしていない場合

発見した段階で、まだ網膜に裂け目(裂孔)ができているだけで、網膜剥離にまでなっていなければレーザー治療を行います。
もしこの段階でレーザー治療をせずに放っておくと、裂け目から硝子体が入り込み、網膜剥離を起こします。

レーザー治療は、特定の波長のレーザー光で裂け目の周りを囲み、網膜を凝固させることにより網膜剥離にならないように予防します。

レーザー治療は入院せずとも、施設にレーザーの器械さえあれば外来でも行えます。
レーザー時間は裂け目の範囲にもよりますが、おおよそ5分程度で終わります。
術後の痛みもほとんどありません。

デメリットは、まれに白内障の進行、眼底出血や網膜剥離が起きる可能性があることです。

網膜剥離を起こしてしまっている場合

網膜剥離を起こしてしまっている場合
出典:www.sugita.or.jp

強膜バックリング手術というものを行います。

網膜裂孔を電気装置や冷凍装置で凝固させて、剥がれた網膜と眼球壁を密着させるために、網膜下液を抜いて眼球の外側からシリコンスポンジを縫着し、眼球をくぼませることで眼球壁を網膜裂孔に押しつけます。
こうして裂孔の周りを固め、剥がれた網膜と眼球壁をくっつけることで網膜を復位させます。

手術ではあくまで穴の部分の治療を行うので、穴のまわりの網膜をくっつけて穴さえふさいで水がしみこんでこないようにすれば、網膜の下の水は手術中に抜かない場合もあります。

強膜バックリング手術のメリットは、眼球内に器具が入らないこと。
水を抜く時に細い針を入れますが、ほんの少しだけです。
そのため、手術による感染や眼球内部の大きなトラブルが起こりこづらく、手術後に硝子体手術時のようなうつ伏せの態勢をとる必要もありません。

デメリットは、強膜をくぼませるため、眼球が変形して近視が出たり乱視が出たりするケースが考えられることです。

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術後うつ伏せになる必要があるのは、硝子体手術

術後うつ伏せになる必要があるのは、硝子体手術
出典:www.sugita.or.jp

網膜剥離を起こしている場合、強膜バックリング手術の他にも硝子体手術というものがあり、こちらがうつ伏せにしなくてはならない手術です。

眼球のなかには硝子体という透明なゼリー状の組織があります。
この組織が網膜をひっぱることにより網膜剥離を起こしてしまうため、原因となっている硝子体を除去するのが硝子体手術です。
その他にも、網膜の出血などが硝子体に入ってしまった状態を硝子体出血といい、このような場合でも硝子体手術を行います。

この硝子体を切除するために白目の部分に小さな穴を3ヵ所開け、そこから細い器具を眼内に挿入し、眼の中の硝子体を取り除きます。
さらに網膜にできた網膜裂孔を治し網膜の機能を回復させます。

ほとんどの硝子体手術は局所麻酔で行います。
手術室で眼の消毒をした後に眼の下の部分に麻酔の注射をします。
それでも手術中痛みを感じる場合には、麻酔を追加することで痛みを取り除くことができます。

ガスを入れるからうつ伏せになる

ガスを入れるからうつ伏せになる

網膜剥離の手術では、硝子体を切除した空間に長期間眼内にとどまる性質を持つ医療用ガスを注入します。
このガスは時間が経つと吸収されてなくなってしまい、眼内は水分に置き換わります。

この医療用のガスは空気より軽いので、上方に向かう特性があります。
そのため、うつむき姿勢を保って安静にすることで、網膜が元の位置にくっつきやすくなります。
逆にいえば、うつむき姿勢をとっていないと、せっかく硝子体手術をしても網膜がしっかりとくっつかずに剥がれたままになってしまうこともあります。

通常うつ伏せには手術後3~4日程度してもらわなければならないことが多いですが、期間については術後の状態により少し変わることもあります。

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網膜剥離手術後の注意点

網膜剥離手術後の注意点
出典:photo-ac.com

手術後に目を動かしても、大きな影響はありませんが、目の状態が落ちつくまでに1~3ヶ月かかると言われています。
少なくとも術後1ヶ月間は、パソコンやスマホなどで目を使うにしても、疲れない程度にしましょう。

また、術後に目に強い衝撃が加わるとまだ癒着が完璧ではない網膜が再び剥がれてしまう恐れもあるので、目に衝撃が加わらない様に注意しましょう。

最終更新日: 2016-12-21

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