
2016/05/20
緑内障の人がレーシック手術をしない方が良い3つの理由
目次
レーシックってどんな手術?
レーシック手術は、簡単に説明すると角膜を薄くスライスしてめくり、そこにレーザーを照射してその形状を調整して近視や乱視などを治す手術です。
近視はあるが裸眼の見え方にこだわりたい人、ドライアイでコンタクトレンズが装用できない人、また職業で眼鏡やコンタクトレンズが使用できない人に有効な手術です。
緑内障の人がレーシック手術をしない方が良い理由
その1 眼圧の管理が難しい
緑内障という病気は、視野がだんだんと欠けてきて無治療のまま放置すると失明にも至ってしまう恐ろしい病気です。
緑内障治療の基本は眼圧を下げることです。
この眼圧を下げることがしっかりできていれば、緑内障は進行しないか、もしくは進行がゆるやかになります。
ところがレーシック手術をうけると角膜が薄くなってしまうため、正確な眼圧の値よりも低くなってしまう傾向があります。
レーシックを行うことで角膜は薄くなっているので、押されると凹みやすくなっています。
眼圧を測る機械は、角膜に空気を当て、その凹み具合で眼圧を測定しているので、「たくさん凹むということは中からの圧力が低いのだ」ということになってしまうわけです。
出典:https://1paraguay.net/
本来の眼圧より低い計測値が誤って出てしまうのです。
眼圧が通常よりも低くなってしまうことにより、緑内障の治療効果が適切にできているかの見極めが難しくなります。
その2 レーシックの手術中に眼圧が上がる
出典:https://buzzap.jp/
レーシックの手術中は眼圧の変動が激しく、特に角膜を薄くスライスするフラップを作製する時に眼圧が上がりやすいです。
正常の目の人であれば一時的な眼圧が高い状態になっても影響はありませんが、緑内障の人が眼圧の高い状態になると視神経がダメージを受けるため、進行が早まってしまう恐れがあります。
その3 角膜を良い状態で保ちたい
緑内障の治療の基本は目薬になります。
1種類の目薬で眼圧が下がれば良いのですが、眼圧が下がらない場合、2種類3種類と同時に使用することもあります。
この緑内障の目薬の中には、副作用に角膜に傷をつけてしまうものもあります。
傷がひどければ緑内障の目薬を中止しなければなりません。
レーシックをすると角膜が通常の状態とは違ってきますので、傷がついてしまった場合はさらに慎重に治療せざる負えません。
できるだけ角膜の状態を正常に保つためにも、レーシックはおすすめできないのです。
まとめ
緑内障はしっかりと治療・管理を行えば進行を止める、もしくは遅らせることができる病気です。
レーシックをすることにより、管理・治療に影響を及ぼす恐れがあるため、緑内障の人にはレーシックはしない方がほとんどです。
決して行ってはいけないというわけではないのですが、やはり眼科医自身は受けないことを強く勧めています。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。
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