オルソケラトロジーとオサートを徹底比較！

オルソケラトロジーとは

オルソケラトロジーとは、寝ている間に専用のハードコンタクトレンズ（Ortho Keratologyレンズ、OKレンズ）を装用することで角膜にくせをつけ、視力を矯正するという治療法です。

ますは、そのメリットとデメリットを見てみましょう。

オルソケラトロジー治療のご説明

メリット

【裸眼での生活が可能】
オルソケラトロジーの大きなメリットとしてあげられるのが、日中は裸眼で生活できるということです。
夜間のみの装用で視力矯正の効果を維持することができるため、日中は外して生活することができます。

【手術の必要がない】
2つ目のメリットは、レーシックのように角膜を削るというような手術をしなくても良いという点です。

レーシックは角膜を削り、レーザーを照射することによって視力矯正を行いますが、オルソケラトロジーでは角膜の形を変えるだけのことですので、手術後の痛みなどの心配はいりません。

【幅広い年齢層が対象】
レーシックは20歳以上が治療の対象とされています。
また、手術を受けた後に視力が下がることがないように、視力が安定してから手術を受けることが推奨されています。

一方オルソケラトロジーは、角膜が柔らかい若いうちに行うと高い効果が得られるということもあり、小学生の子どもでも受けることができます。

オルソケラトロジーには、子どもの近視の進行を抑える効果があるという研究結果もあります。

デメリット

【レンズを外すと視力は元に戻る】
オルソケラトロジーによって矯正された視力は、レンズを毎日装用することによって保たれます。
したがって、レンズをしていないと視力は元に戻ってしまうのです。

装用しなければ元に戻ってしまうという現象は、反対にメリットとも考えられるかもしれません。
なぜならオルソケラトロジーによる治療が合わないと思った時は、いつでも辞めることができるからです。
レーシックとは違い、すぐに元の状態に戻すことが可能です。

また、夜間の装着状態によっては日中見えにくいと感じることもあります。
寝ている間に目をこすったり、ずれたりすることによってそのまま矯正されてしまうからです。

【感染症にかかる可能性がある】
これはすべてのコンタクトレンズに共通することですが、レンズのケアを正しく行わないと感染症にかかってしまいます。

細菌やカビ、ウィルスなどが原因となって角膜に起こる感染のことを「角膜感染症」と言います。
オルソケラトロジーレンズは、ハードコンタクトレンズのように1〜2年同じものを使い続けるため、正しく洗浄＆保存を行わないと感染症にかかる可能性があります。

また寝ている間に装用しているため、目をこすってしまったりうつ伏せになって寝てしまったりすることによって、レンズを圧迫し、角膜を傷つけてしまうことも…

【適応できない場合がある】
強度の近視や中程度以上の遠視、乱視や老眼、円錐角膜（角膜が前に突出してくる）などの角膜異常を持っている方の場合は、既成品であるオルソケラトロジーでは治療の限界があります。
角膜の状態によって判断されますので、一度、相談してみましょう。

オサートとは

オサートとは、オルソケラトロジーによる治療と同様、ハードコンタクトレンズを使用して夜間角膜を矯正させることによって視力アップを試みるというものです。

ここでは、オサートのメリットとデメリットについて見て見ましょう。

メリット

オサートの大きなメリットの1つは、オーダーメイドで作られるという点です。
それまでのオルソケラトロジーでは、その人の角膜の状態を矯正できる、最も近い既成品を使って治療していました。

しかしオサートでは、その人ひとりひとりの角膜に合ったハードコンタクトレンズを1から作り上げるのです。

その他、「昼間、裸眼で生活することができる」「手術の必要がない」「幅広い年齢層が対象」などのメリットは、オルソケラトロジーと同じだと考えて良いでしょう。

デメリット

【価格が高い】
オルソケラトロジーと比べると、オーダーメイドしてくれるというだけあってやはり価格が高く設定されています。
また、レーシックのように近くの眼科で治療できるというほど、普及しているものではありません。
そのため、治療のために遠方に行く必要があるかもしれません。

他にはオルソケラトロジー同様、「レンズを外すと元に戻ってしまう」「角膜感染を起こすことがある」ということがあります。

もっと詳しく！オルソケラトロジーとオサートはここが違う！

比較1.視力矯正できる範囲の差

オルソケラトロジーの場合、強度の近視や乱視、遠視、老眼などには適応されることがありませんでした。

しかしオサートでは、最新技術によって強度近視や強度乱視の矯正を可能にしたのです。

それだけではなく円錐角膜といった病気に対する治療にも使用できるようになりました。

比較2.合併症・後遺症の安全性の差はどう？

オルソケラトロジーとオサートの安全性の差は、特にありません。
共通する副作用としては、「グレア現象」があると言われています。
グレア現象とは、昼間は問題ないのですが、夜間、信号機や街頭などの光がにじんだり、ぼやけて見えたり、かなり強い光に見えてまぶしいと感じることがあります。

そのため、車の運転中にこの現象が起こると目を細めたり、つぶったりすることによって事故を起こす可能性も考えられます。

おや？っと思うようなときには、運転を控えるようにしましょう。

比較3.費用の差

オサートはオルソケラトロジーとは違い、既成のものではなくオーダーメイドで作り上げるため料金も高くなっています。
また、どちらも保険外診療（自由診療）となるため、割高になってしまうのです。

オルソケラトロジーの場合、料金は約16万～20万円程度になります。
オサートでは治療のタイプなどによって異なりますが、約24万～48万円程度の予算が必要になるようです。

双方ともレンズには寿命があります。
交換するレンズは多少割安価格にはなっていますが、購入時の金額だけではなく、その費用についても計算に入れておく必要があるでしょう。

比較4.治療のケアや手間について

レンズのケア

オルソケラトロジーのレンズとオサートのレンズ、どちらもハードコンタクトレンズに対するケアと同じです。

しっかりとこすり洗いした後、タンパク分解酵素や脂肪分解酵素を含むものを使ってつけおき洗浄します。
ここでしっかりとケアしていなければ、汚れがついたまま毎日装用することになるため、角膜感染の原因になってしまいます。

さらに重要なことは、レンズを取り扱う前の「手洗い」です。
手にはたくさんの雑菌がついています。
そのまま触ってレンズを装用してしまうと、手の雑菌を目の中に入れているようなものです。

雑にケアしているとレンズ自体も老朽化が進みます。
正しいケアを行うことで、長く使用できるようにしましょう。

レンズの交換

ハードコンタクトレンズと同じように、オルソケラトロジーレンズも長い間使っていると細かい傷がついてしまいます。

そのため、1年〜2年ほどで新しいものに替える必要があります。

レンズの交換には、両目でおよそ5万〜10万円かかります。

【口コミ】体験談からみたオルソケラトロジーとオサート

オルソケラトロジー

18歳女性　1ヶ月で目が良くなった

一刻も早く視力を良くしたいと思っていたので、モニターでご紹介していただいた眼科さんにてゴールデンウィーク直前に処方を受けました。
その日の夜から即実行した結果、ゴールデンウィーク後の学校では、今まで付けていたコンタクトの度が強すぎて目の芯が痛くなる為裸眼で登校することとなりました。

中学生の頃からコンタクトを毎日のように利用し、｢コンタクトは必需品｣とまで思っていた私にとって、裸眼で登校できる日が来るなんて夢のようでした！裸眼にしたばかりの頃は少しぼやけることもありましたが、1ヶ月ほど経つともう目が悪かったのが嘘のよう…本当に嬉しかったです！！

今では、このレンズを一人でも多くの人に知ってもらいたく思い、友達や親の知り合いにまで宣伝してしまっています。
＊視力の経過…以前：右0.05　左0.04　　1ヵ月後～現在：両目1.5
出典：http://www.oklens.co.jp/

12歳女性 　体育のときなどとても便利

私は3年生頃からだんだんと視力が落ちていってしまいました。
6年生となり右目0.5左眼0.2にまで下がってしまった時、クラスのお友達にオルソケーの事を聞きました。

興味津々で始めたところ視力は1.0近くにまで上がりました。
とっても快適で寝る間だけつければいいのでバレエの時や体育の授業の時などとっても便利です。
また、痛みもなくいつも目を気にしていなくても平気です。

眼鏡のようにいちいち持って歩く事もありませんし、コンタクトレンズのように日中つけていなくてもいいのです。
使いやすく視力も上がり嬉しいです。
出典：http://www.oklens.co.jp/

オサート

13歳男性　視力がみるみる良くなっていきました！

僕は硬式テニス部ですが、眼鏡なしでテニスができるのはとても嬉しいです。

球拾いの時も眼鏡にボールがぶつかって割れる心配もないし、いちいち外したり拭いたりする必要がないからです。
また、日常的なことでも、眼鏡を忘れて黒板の文字が見えなかったりすることもなく、また、眼鏡だけでは１．２位まで見ようとすると眼が疲れるので矯正できなかったし、もし矯正できても、すぐ視力が下がってきます。
しかし、この治療なら眼が疲れることもなく、視力がを維持できるのでとても素晴らしいと思います。

はじめのうちはレンズを眼に入れる事が難しかったり、違和感が少し気になったりもしましたが、しばらくすれば慣れてきて全然気にならなくなります。

治療を始めると、その日から視力が良くなったのがわかり、その後みるみる良くなっていき、なんだかいつの間にかずいぶんと良くなっていたのですが、今よく考えると０．１位でだんだん厚くなっていく眼鏡をかけていた時から、本当に驚くほど良くなっているのだと思いました。

これからは眼鏡を気にせず楽しくテニスができます。

本当に感謝しています。
出典：http://www.ortho-k.co.jp/

22歳女性　警察官になるという夢が叶いました

私の目指す警察官は、裸眼視力０．１以上が受験資格にありますが、私は０．１に満たなかったため近視治療が必要でした。

角膜を削るレーザー治療も考えましたが、一旦手術をすると、取り返しのつかない怖さもあり、オルソケラトロジーを選択しました。

開始して～
2005年7月
テストレンズを４時間装着しただけでかなり見えるようになり、これなら効果が得られると確信した。

2005年8月～11月
1stレンズを使うようになり、視力が０．３ぐらいまで回復した。

2005年12月～
2ndレンズを使うようになり、視力が１．０ぐらいまでになった。
日によって多少バラつきはあるけれど、よく見える日には大学の大教室の後方からでも黒板の字がはっきり見え感激した。

2006年8月
おかげ様で警視庁採用試験に合格。

もし、オルソケラトロジーに出会えていなかったら、私は警察官になるという夢を叶えることができなかったでしょう。

視力のために夢を諦める人がいなくなるように、オルソケラトロジーがもっともっと普及することを願っています。

三井先生、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
出典：http://www.ortho-k.co.jp/

【総括・まとめ】結局どっちがいいの？

オルソケラトロジーが適している人

軽度の近視や乱視の方は、オルソケラトロジーがおすすめ！

オルソケラトロジーは、オサートと比べると約8万～28万円ほど安く矯正治療を受けることができます。
目の状態が軽いのであれば、オルソケラトロジーが良いでしょう。

オサートが適している人

強度の近視や乱視、老眼や円錐角膜などで困っている方には、オサートがおすすめ！
今までは治療が難しかったこれらの視覚障害に対して、睡眠時に装用するだけで昼間裸眼で生活することができるというところが魅力的です。

オルソケラトロジーを行っている眼科

品川近視クリニック

「品川近視クリニック」は、東京院・札幌院・福岡院・名古屋院・梅田院と全国に5つ存在するクリニックです。
交通の便も良いため、治療に通いやすいクリニックです。

基本情報

大阪にある品川近視クリニック梅田院は、関西圏でトップクラスの症例数を誇るクリニックです。
アキュフォーカス（老眼治療）を取り扱う関西唯一の施設としても知られています。
JR大阪環状線福島駅より徒歩5分ほどの場所にあります。

70,000症例以上の実績を持つ中部地区最大のクリニックです。
JR名古屋駅より徒歩7分ほどの場所にあります。

九州最大の規模を持つクリニックです。
レーシック以外に、角膜を削らない視力矯正・白内障手術・円錐角膜治療なども受けられます。
西鉄福岡天神駅より徒歩2分ほどの場所にあります。
また福岡院限定で、クリスタルZレーシックが7万円割引になる「学割プラン」があります。

札幌駅直結の好立地にあるクリニックです。
レーシック3万症例を超える経験を持つ院長が率いるクリニックとして、信頼を集めています。
JR札幌駅より徒歩5分ほどの場所にあります。
また札幌院限定で、自衛官・警察官・消防士の方は手術費用から最大4.5万円割引になる「職業割」があります。

費用

	価格(税抜)
オルソケラトロジーレンズ	82,000円（両眼）
初回・適応検査	無料
テストレンズの装着	5,000円
定期検診	5,000円

業界最大手の品川近視クリニックへ取材してきました。
人気の理由や高い技術力の秘密を、副院長に直接解説していただきました。
気になる方はぜひご覧ください！

オサートを行っている眼科

三井メディカルクリニック

料金

初診料	約3,500円 ＊検査内容により異なる
治療費	両眼38万円～

基本情報

所在地	東京都港区虎ノ門2-4-1 虎ノ門ピアザビル7階
初診予約 電話番号	03-5157-0310
診療時間	9:00～17:30（最終受付16:30）

診察を予約する

あとがき

いかがでしたか？

これまで、オルソケラトロジーとオサートのメリットとデメリットを比較してきました。

それぞれ悩むところがあるかもしれませんが、今は説明会などに参加したり、相談にのってくれるクリニックがほとんどです。

気になる方は一度、相談だけでもしてはいかがでしょうか？

カテゴリー：コンタクトレンズ
タグ：オルソケラトロジー

最終更新日：2021/04/05