2016/08/22

コンタクトレンズ

コンタクトの処方にはいくらかかるの?

コンタクトレンズは目に異物を入れる訳ですから、眼科の診察を受けてもらうことが法律で定められています。従って、コンタクトレンズの購入には眼科の眼検査料と処方箋料がかかります。初診料、再診料も加算されます。この費用に加えて、コンタクトそのものの購入料金が加算されます。

眼科では検査代と診察代を支払う

眼科検査

眼科医では一般の視力検査のほか、コンタクトレンズ使用に伴ういろいろな検査を受けなければなりません。
この検査は保険が適用されますので、健康保険証を持参してください。

医療機関は医療法によってコンタクトレンズを販売するという営利行為はできません。
医療機関はあくまで診察して、処方箋を発行するだけです。
処方箋に基づいてコンタクトレンズ専門店が販売するという販売形態です。

薬事法が2005年に改正されました。
コンタクトレンズはその際、「高度管理医療機器」と指定され、専門店は医療機器販売業としての許可が必要になりました。
余り知られていませんが、処方箋は薬事法上は適用外であり、通販では原則処方箋なしでコンタクトを購入できます。

処方箋の期限、料金は?

コンタクトレンズ処方箋
出典:http://yaplog.jp/

薬の購入など一般の処方箋の有効期限は、発行日を含めて4日間と決まっています。
コンタクトレンズの処方箋は、眼科医の方針によってさまざまです。
半月あるいは1カ月があれば、長いと3カ月、6カ月という所もあります。
コンタクトレンズの販売専門店と併設している眼科医は、有効期限が当日だけということもあります。
いずれも違法ではありません。

初診の患者は初診料がかかり、2回目以降の再診料が加算されます。
初診料は270点、再診料は71点と定められています。
1点は10円相当ですから、健康保険3割負担の人の初診料(2015年現在)は、273点x10円x30%=819円という計算になります。

眼科医がするコンタクトレンズの処方箋発行に費用は、「コンタクトレンズ検査料」として、国が定め得た点数に応じて決まります。
2005年現在の検査料(3割負担)は以下の通りです、

医療機関が扱うコンタクトレンズ患者数が、全患者数の30%未満か30%以上の2つのケースがあります。
 
初めてコンタクトレンズの処方を受ける(初診)場合

  診察料 検査料 合計 自己負担金
(Ⅰ) 30%以下 273点 200点 473点 1420円
(Ⅱ) 30%以上 273点 56点 329点 990円
こちらが3割負担

※あくまでも参考価格です。
眼科によって変わりますので、ご確認ください。

コンタクトの代金

コンタクトレンズは、ハードとソフトがあります。
ソフトは装着日数指定の使い捨てと連続装着用があります。

ハードコンタクトレンズ

出典:http://www.eye-matoba.jp/

ハードコンタクトレンズは発売から半世紀以上の長い歴史があり、材質も改善し、価格もピンからキリまで多様です。
ブランド品は片眼1万円から2万円、両眼で2万円から4万円が相場です。

度数交換や破損交換の保証期間は6カ月ほどで、レンズそのものの寿命は2-3年です。
それを過ぎるとレンズは、汚れが落ちず傷も付きます。
最近は質の悪い非ブランド品が数千円の価格で広く出回っています。

これはソフトレンズも同様です。
これを購入するかどうかはオウンリスクです。

ソフトコンタクトレンズ

出典:http://www.contacthikaku.com/

ソフトコンタクトレンズは、寿命が1-2年の従来型レンズと使い捨て(ディスポーザル)レンズがあります。
使い捨てレンズはさらに、ケアなしとケアありの2種があり、ケアなしは1日使い捨てと1週間使い捨て、ケアありは2週間使い捨てと1カ月使い捨てのそれぞれ両用があります。

自分のライフスタイルに合わせて、これはというタイプを選びましょう。

コンタクトレンズの比較


 
使い捨てコンタクトレンズ比較表

  価格 手入れ 種類 乱視・遠視用
コンタクトレンズ 1day △割高 ◎不要 ◎多い ◎あり
コンタクトレンズ 2week ○普通 △必要 ◎多い ◎あり
コンタクトレンズ 1week △割高 ◎不要 △少ない △なし
コンタクトレンズ 1ヵ月 ◎経済的 △必要 △やや少ない ◎あり
ハードコンタクトレンズ ◎経済的 △必要 ◎多い ◎あり

1日使い捨てタイプの価格を目安のため例に挙げましょう。
1箱30枚入り、つまり片眼30日分の価格はブランドによって相違がありますが、2000円から3000円のようです。

必ず眼科へ行きましょう

医師に診てもらえないと危険が…

眼鏡やコンタクトレンズの処方は、医師にだけ許された医療行為です。
医師は患者の視力を検査して、近視遠視乱視などの判定を下します。
そのほか一般的ながん検査や、患者に眼疾患があるかないかの診断は、コンタクト処方に重大な影響を与えます。

眼科医師がいないコンタクトレンズ専門店で、検眼しただけで購入する場合は自己責任になります。
例えば手軽だから、専門店よりも安からといって、ネットで安易にコンタクトレンズを買ってしまう人が増えていますが、これは大変危険な行為です。
もし目に疾患がある場合にコンタクトレンズをすると、細菌が目に入って炎症を起こし、最悪の場合は失明するかもしれません。

眼科で診てもらうということは、安全を保障してもらうということです。
コンタクトレンズを入れても大丈夫なのか、問題はないのかを確認するためにも、眼科で検査を受けてからコンタクトレンズは購入しましょう。

目の状態がすべて分かる

診察

眼科医がする検査は問診から始まり、視力検査、前眼部スリット検査、屈折検査(視力検査)、角膜曲率検査、角膜内皮検査、眼底検査、視神経検査、眼圧など多岐にわたります。
検査の種類はここまでと、特に決まっているわけではありません。
この後コンタクトレンズの装着状態(フィッティング)のテストがあり、レンズの視力を決めて、処方箋を発行します。

問診の際には、目の異常、病気なども聞かれるでしょう。
充血、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、乱視などのあるなしを調べ、場合によって検査料別の検査・治療費がかかります。

こうした検査は、通常では余りない包括的な眼検査であり、自分の目の状態についてすべて理解できることになります。
目は極めてセンシティブで大事な器官です。
目の状態を知っておくことは、ライフサイクルを豊かにします。

カテゴリー:コンタクトレンズ
最終更新日:2021/03/15

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