2017/02/19

レーシック

レーシック手術のフラップはずれることもあるの?安定するまでの期間とは

レーシック手術でよく耳にする「フラップ」ですが、実ははずれたり、ずれたりすることがあるって知っていますか?ここでは、そのフラップが安定するまでの期間や外れたときの治療法について紹介します。

フラップとは

出典:http://www.surfits.com/

レーシックの手術の説明時に良く耳にする「フラップ」ですが、一体どのようなものなのかご存知ですか?

レーシックのフラップは、いわゆる角膜を切り開く時に出来るフタの事を指します。
フラップがあることでレーシックを行う時に多くのメリットがあり、レーシックを行う上ではかかせないものです。

角膜は5つの層から形成されていますが、レーシックでは一番上の角膜上皮層とボーマン膜を切り取り、フラップを作成します。

この時のフラップはわずか150μm程度の厚さで、角膜自体、直径12mm、厚さは0.55mmほどになるので角膜の中のとても薄い膜を作ることになります。

出典:http://www.santen.co.jp/

重要な役割がある

フラップは、レーシックで重要な役割があると述べましたが、それは術後に発揮されます。
フラップを作ることはどのような役割があるのでしょうか?

痛みを軽減する


レーシックは手術中、麻酔をかけてレーザーを照射しますが、この際麻酔が切れても痛みを感じることが少ないのは、フラップがあるためです。

角膜は元々痛みを感じやすく、少しの傷や異物で痛みを感じます。

レーシックはレーザーで角膜を照射しますが、フラップがあることで目を痛みから守り、負担を軽減させる働きがあります。
術後、数日経てば痛みを感じることはほぼありません。

細菌から目を守る

フラップには角膜を保護する働きがあります。
フラップの下はエキシマレーザーによって、傷をつけられた状態でフラップがなければ細菌やホコリが入ってしまい炎症を起こしたり角膜が混濁してしまうリスクが低くなります。

別の物で保護すると拒絶反応を起こしてしまうことがありますが、フラップは自分の角膜で作られたフタなので拒絶反応を起こす心配もありません。

レーシック手術別のフラップの作り方の違い

今ではレーシックや視力矯正方法には多くの種類があります。

以前のフラップはマイクロケラトームという眼球専用のカンナのような器具で作成していましたが多くのリスクが有り、現在は電子制御された機械を用いてフラップを作ることが多くなっています。

しかし電子制御された機械だと、料金が上がってしまう事が多く、リスクはあれどマイクロケラトームで手術を行う人が多いのも現状です。

レーシック

出典:http://www.me-kaiteki.com/

一般的に言われているレーシックとは、マイクロケラトームという眼球専用のカンナのような器具で、角膜を固定してフラップを作成、その後エキシマレーザーで視力の矯正を行います。

料金が安く、気軽に受ける事ができる反面、フラップの作成は医師の腕にかかっていたりマイクロケラトームの管理がずさんであったら感染症などのリスクがあります。

レーシックでは、いかにマイクロケラトームで薄いフラップを作られるかが鍵になります。

イントラレーシック

イントラレーシックとは、イントラレースiFS等の機械によりレーザーを使用してフラップを作成する方法です。

イントラレーシックの最大の利点は、電子制御でフラップを正確かつ精密に作成することが出来るということです。
マイクロケラトームは医師の経験や技術が多く関わっていましたが、イントラレーシックの場合には機械が制御してくれているために、薄くきれいなフラップを作ることが出来ます。

マイクロケラトームを使用したレーシックよりは値段が上がってしまいますが、器具が直接目に触れないので感染症のリスクは減少します。

ウェーブフロントレーシック

出典:https://www.nagatamegane.com/

ウェーブフロントレーシックとは、1人1人の角膜の状態に合わせて視力を矯正する方法ですが、ウェーブフロントレーシックの場合フラップはマイクロケラトームで作成されます。

フラップ自体はマイクロケラトームでの作成になるのですが、ウェーブフロントレーシックでは角膜の状態をウェーブスキャンという機械を用いて検査しデータを取った上で矯正を行うので、不正乱視などの今までレーシックで矯正することができなかった症状も、視力を回復することができます。

エピレーシック

出典:http://www.me-kaiteki.com/recovery-method/eye-operation/lasik/type.html

エピレーシックとは、エピケラトームという機械でフラップを作成する方法です。
エピケラトームでは、通常のレーシックで作成するフラップよりも薄いフラップを作成することができます。

他のフラップは約150μmの厚さですが、エピケラトームでは50μm程度の厚さで1番外側の角膜上皮層のみを切り開くことができます。

他のレーシックでは角膜実質層やボーマン膜などまで切りますが、エピレーシックでは角膜上皮層のみなので、角膜が薄かったり、近視が強すぎてレーシックを受けることができなかった人でも手術を受けられるようになりました。

角膜上皮層は再生する力を持っているので、エピレーシックで形成された角膜はいずれはがれてしまい、新しい角膜上皮層が出来上がります。

しかしエピレーシックは、フラップが薄いために手術後はコンタクトレンズを装着する必要があります。
術後約1週間ほどで新しい角膜上皮層が出来上がります。

ラゼック(LASEK)

出典:http://lasik.1192.tv/

ラゼックは、エピレーシックと同様にフラップは角膜上皮層のみで形成するので角膜が薄かったり強度の近視の人に適しています。

しかし、ラゼックはエピレーシックとフラップの作り方が異なり、レーザーやマイクロケラトームなどで形成するのではなく、アルコールに角膜上皮層を浸してふやかして角膜の上皮を取り除きます。

ラゼックではフラップがずれる心配がいらないので、格闘技などの激しいスポーツをしている人にも向いています。

ラゼックも角膜上皮層なので、最初はコンタクトレンズを装着したまま過ごし、いずれはがれて新しい角膜上皮層と入れ替わりますが、それまでは痛みを感じることがあります。

フラップがくっつくまでの期間はどのくらい?

レーシック後、フラップがどのくらいで安定するかですが、おおよそ1週間程度で自然治癒し接着してきます。
しかし、強度をまして癒着するまでは約3ヶ月ほどかかります。

よく、フラップが完全にくっついて完治する期間がどの程度かと思う人がいるかもしれません。

エピレーシックやラゼックといった角膜上皮層に作られたフラップは、角膜上皮層が再生するのを利用して自然に剥がれ新しい膜と入れ替わりますが、1度はがした角膜は元のようにはくっつくことはありません。

あくまでも安定するということなので、元のように戻ることはないので注意が必要です。

強い衝撃が加わるとずれたり、しわができたりすることも

先程述べたように、安定はしてもフラップが再び角膜にくっつくことはありません。
なので、安定したとしても、事故や格闘技などの目に何らかの強い衝撃があたってしまうとフラップごとはがれてしまう危険があります。

フラップごと角膜がはがれてしまうと、ボーマン膜などは再生しないので視力の低下を起こしてしまったり、細菌が入って感染症にかかってしまうことがあります。

格闘技などをされる場合には、エピレーシックやラゼックなどの術式を検討してみましょう。

レーシックでは薄い角膜を更に薄くしてしまうので、リスクは必ず生じてきます。
今は多くの術式があるので、しっかりと医師と相談し自分にあったレーシックを選ぶようにしましょうね。

スポーツをする方でレーシックを検討されている方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

フラップがずれたり、外れたりしたときに現れる症状


フラップには手術後は強い衝撃を与えないというのが大前提に鳴っていますが、事故などは避けようがないですよね。
もし、強い衝撃が加わりフラップがずれてしまったりしわになってしまうと、目はそんな症状が現れるのでしょうか?

異物感

軽いずれやしわであったら、多くの人が感じるのは異物感や痛みです。
特にまばたきをする際などに違和感を感じる事が多く、ゴロゴロする、まつげなどが入ったような軽い痛みを感じるという人もいます。

レーシックを受けた後に、このような違和感を感じた場合には、すぐにクリニックに連絡をして診てもらう必要があります。

不正乱視

出典:http://www.hikichi-eye.jp/treatment/10

フラップがしわになってしまうと、角膜の表面に凹凸ができてしまいます。
そうすると光を一点に集めることができず、不正乱視のような見え方になってしまいます。

角膜の表面が凹凸が出来てしまい光が一点に集まらないことを乱視の中でも不正乱視といいます。

不正乱視になると通常のレーシックで治療することは難しく、メガネやソフトコンタクトレンズでも矯正することは難しいくなってしまい、結果的に視力が低下してしまいます。

せっかくレーシックを受けて視力を回復しても、思わぬ衝撃で視力が悪くなってしまうというリスクがあることも覚えておかなければなりません。

フラップ内に炎症を起こることも

通常のレーシックではボーマン膜のあたりもフラップを作る際に切り開いてしまいますが、角膜上皮層のようにボーマン膜は再生する力を持ち合わせておらず、一度傷がつくと生涯再生することはありません。

なので、強い衝撃が加わりフラップがはがれてしまうと、ボーマン膜周辺まで外気に触れてしまします。
そうなると、細菌感染をおこして炎症や充血などの症状が出ます。

感染症は放おって置くと視力低下を引き起こしたり、最悪の場合には失明になる場合もあるので、目が充血して治まらない、痛みがある、視界が濁って見えるなどの状態になった時にはすぐに医師に診てもらうようにしましょう。

もしフラップがずれたら再手術はできる?

手術後なんらかの原因でフラップがずれてしまった場合には、すみやかにクリニックに連絡しましょう。
多くのクリニックでは、治療を行ってくれるので早期治療をすることをおすすめします。

ずれたフラップの中に細菌が入ってしまった場合、フラップをめくって内側を洗浄し、元に戻します。
その後、安静にして角膜が癒着するのを数週間待ちます。

フラップがずれたかもしれないと思った時には、クリニックにすぐに連絡しましょうね。

フラップが安定するまでの期間は安静に

レーシックの手術後に、目を安静にするように言われますが、具体的にどう過ごせばいいのでしょうか?

安静にするというのは、パソコンなどを長時間見たりして目が疲れないようにすることも大切ですが、目をこすらないようにすることも大切になってきます。

目をこするとフラップがずれてしまう危険があるので、術後1週間は必ずこすらないようにしましょう。
1週間を過ぎた当たりから、フラップは接着してくるので、ゴミがはいったときなどに多少目をこすったりと普段通りの生活にもどっても大丈夫です。

安定してくる3ヶ月をすぎるまでは、ゴシゴシと目をこすったり、化粧の際に目に入らないようにしたりと制限がかかった過ごし方をしなければなりません。

少し辛抱が必要になってきますが、レーシックはあくまで手術ですのでしっかりと指示を守り注意すべきところはきちんと気をつけましょう。

フラップを作らないフラップレス・レーシック「PRK」とは

出典:https://www.nagatamegane.com/

最新のレーシックの術式で「PRK」というものがあります。
これは、従来ポイントとなっていたフラップを作らずに、レーシックの手術を行う方法です。

PRKは角膜上皮層を剥がしてレーザーを照射しますがフタを作らないので、先程の強い衝撃などに耐えることができ、リスクが比較的少ないのが特徴です。

目に衝撃があたる可能性があるボクシングなどの格闘技や、角膜が薄い人、強度近視の人なども手術を行うことができる上に、視力の安定もレーシックよりもあると近年見直されています。

PRKのメリット、デメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?

メリット

PRKは多くのメリットがありますが、代表的なものとしてこのようなものがあります。

  • フラップによる合併症などかない
  • フラップを作る際の吸引がないために緑内障でも手術をすることが出来る
  • 事故などによる衝撃があってもずれたりすることはない
  • 高度近視や高度乱視などの人や角膜が薄い人も手術が可能
  • 格闘技などのスポーツをする人に向いている

フラップを作らないことで術後の生活に制限が少ないこともあり、格闘技などのスポーツ選手には向いている術式です。

また、角膜が薄い人や強度近視などの人は従来のレーシックは手術することができませんでしたが、PRKは手術可能になります。
多くの人に視力が回復する可能性が増えることは、大きなメリットですよね。

デメリット

PRKのデメリットとしては、このようなものがあります。

  • 角膜上皮層を剥がしてしまうので、痛みがある
  • レーシックよりも視力の安定が遅い
  • 紫外線が原因で角膜が濁ることがある
  • レーシックの手術よりも高額

PRKは、角膜上皮層を剥がし直接レーザーをあてて視力を矯正するので、フラップを作らない分痛みは1週間程残ってしまいます。
レーシックでは痛みは少なく、翌日には殆どの人が痛みを感じなかったのに対し、PRKは痛みが続いてしまいます。

また、角膜が再生するまではすぐに視力は回復せず、ぼやけてしまうことがあるので、重要な予定などがあったり、運転などをしなければならない場合には、その期間をさけて手術することが必要になってきます。

レーシックを受けられるおすすめクリニック

今やレーシックは多くのクリニックや眼科で行われていますが、PRK、エピレーシック、ラゼックといった術式は大手のクリニックや専門の病院でしか行われていないことがあります。

しかし、大手のクリニックでは各都市部に開院されているので、一度問い合わせをしてみましょう。

品川近視クリニック

品川近視クリニック
  • 満足度98.6%!
  • 業界トップクラスの症例数121万以上
  • 業界最安値の手術費
  • 安心の長期保証制度
  • 無料適応検査を実施中
品川近視クリニック 公式サイト

住所 東京都千代田区 有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F
アクセス JR 有楽町「銀座口」・「中央口」徒歩1分
診療時間 年中無休 10:00~20:00

品川近視クリニックは、レーシックの大手専門クリニックで、多くの著名人もレーシックの手術を受けています。
無料の託児所があったり交通費が補助されたりと、子どもをもつ方にも受けやすくなっています。

ラゼックやエピレーシックは東京院でしか受けることができないので、注意してくださいね。

品川近視クリニックに取材してきました!
ご自身も手術を受けているという副医院長先生にお話を聞いてきましたので、ぜひご覧ください。

【突撃取材】品川近視クリニック東京院を徹底取材!人気の治療方法とは
レーシックやICL、オルソケラトロジーといった屈折矯正の専門眼科クリニック、品川近視クリニックの東京院へ取材に行ってきました!屈折矯正を行っている最大手のクリニックならではの強みや、人気の手……

新宿近視クリニック

新宿近視クリニック
新宿近視クリニック
  • 無料適応検査を実施中
  • 検査は準備なしの当日OK
  • リレックススマイルの国内症例数最多クリニック

  • 新宿近視クリニック
病院名 新宿近視クリニック 新宿院
住所 東京都新宿区歌舞伎町2-46-3 西武新宿駅前ビル7F
診療時間 10:00~19:00(年中無休・完全予約制)
アクセス 西武新宿線西武新宿駅北口徒歩0分
JR新宿駅東口徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線新宿駅徒歩10分

新宿近視クリニックも症例数が多く、代表的なレーシックの専門院です。
新宿近視クリニックでは、ラゼックを受けることは出来ますが、エピレーシックは治療を受けることは出来ません。

とは言っても多くの手術方法があるので自分に合った手術方法を一度相談してみてくださいね。

新宿近視クリニックに取材をしてきた記事がこちらです。
視力回復を全力でサポートしてくださること間違いなし!そんなクリニックが気になる方はぜひご覧ください。

【突撃取材】新宿近視クリニックを徹底取材!最新の治療法ICLについて聞いてきた!
レーシックやリレックススマイルといったレーザーを使った屈折矯正手術の他、目の中にレンズを入れる屈折矯正手術のICLなど、様々な治療を行っている眼科クリニック、新宿近視クリニックへ取材に行って……

カテゴリー:レーシック
最終更新日:2021/08/23

*本サービスは、一般的な情報提供を目的としたものであり、診察行為や治療行為を目的としたものではありません。具体的な治療行為等については、必ず、医師等の診察を受けて頂きますよう、お願い致します。
*サイトの情報や紹介している商品は、記事の内容に則して最適だと判断したものを紹介していますが、実際に利用し判断・行動する場合は、ご自身の責任の上で行ってください。

記事に関するお問い合わせ

老眼治療 レーシック

レーシックに関する記事

レーシックの記事は他にも多数!