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視野が欠けて見えるのは緑内障?緑内障の検査方法まとめ

緑内障という病気は、初期には自覚症状がほとんどないために早期発見が難しく、眼科を受診しないまま放置されることが多いです。緑内障が進行すると、視野が欠けてしまうため、そこで初めて自覚することもあります。今回は緑内障を診断、治療するために必要な検査についてまとめてみます。

緑内障とは?

緑内障 緑内障とは?
出典:photo-ac.com

緑内障は、日本人の失明原因第1位の病気で、失明原因疾患の1/4近くを占めています。
また40歳以上の20人に1人の割合で、緑内障にかかっているともいわれています。

失明原因第1位の疾患にも関わらず、緑内障はゆっくり進行するために初期では症状を自覚することが難しく、早期発見をすることが難しい疾患です。
緑内障は進行すると視野が欠けてくる病気で、最悪の場合失明に至るケースもあります。

緑内障の原因の1つに、眼圧が高いことが挙げられますが、眼圧が正常値でも緑内障の可能性もあるため、現在の医学では緑内障のはっきりとした原因がわからないのが現状です。

日本人の中途失明原因の第1位は緑内障(24.6%),第2位が糖尿病網膜症
(20.0%)であり,次いで網膜色素変性症(3.7%),加齢黄斑変性症(9.8%)となっている。

障害者手帳発行数から推定される、日本人における視覚障害の原因疾患の第1位は緑内障です。
治療せずに放っておくと失明につながるおそれがあります。
40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障と推定されていますが、なんと9割の方がまだ気づいていないと考えられています。

引用元: www.ntg40.jp

緑内障の種類

緑内障はいくつかの種類に分類することができます。

慢性緑内障

緑内障 慢性緑内障

慢性緑内障は、原発開放隅角(げんぱつかいほうぐうかく)緑内障とも呼ばれています。
これには、隅角が広く、虹彩でふさがれていないタイプで、その中には眼圧が高いタイプと眼圧が高くないタイプ(正常眼圧緑内障)があります。

進行も緩やかで、初期ではほとんど自覚症状がありません。

※虹彩…いわゆる黒目や茶目の部分です。
目に入る光の量を調節する働きをもっています。
(上図参照)
※隅角…角膜と虹彩の間を指し、房水(ぼうすい・後述)の排出口がある。

原発開放隅角緑内障は、緑内障全体の約8割を占め、慢性緑内障に相当します。

急性緑内障

急性緑内障は、原発閉塞隅角(げんぱつへいそくぐうかく)緑内障とも呼ばれています。
隅角が狭くなって、房水の出口にある繊維柱帯が虹彩によってふさがれるために、眼圧が上がるタイプの緑内障です。

急性緑内障では、突然の激しい目の痛み、充血、目のかすみ、頭痛、吐き気などを伴う急性緑内障発作を起こすことがあります。

原発閉塞隅角緑内障は、緑内障全体の約1割を占め、急性緑内障に相当します。

目の他の病気や外傷による緑内障

目や全身の他の疾患、薬剤が影響して発症した緑内障です。
さまざまな要因がありますが、代表的なものを例に挙げます。

・ぶどう膜炎
目の中に炎症が起こるこの疾患では、隅角内部に目詰まりを起こしたり、黒目・茶目が水晶体と癒着(ゆちゃく:外傷や炎症によりくっつくこと)したりすることにより、房水の流れが妨げられ、眼圧が上昇します。

・糖尿病網膜症
糖尿病により目の内部の血管が障害され、出血、組織の酸素不足を起こす疾患ですが、進行すると異常な血管が新たに発生します。
この異常血管が隅角にまで生じると、房水の流れを邪魔するため、眼圧が上昇します。

・外傷
外傷により、眼の中を流れる防水の流出路(隅角)が損傷したり、血球成分などが詰まったりすることで、眼圧上昇が起こります。

続発緑内障は、緑内障全体の約1割を占めます。

小児の緑内障

先天的な隅角の形成異常により、眼圧が上昇し、緑内障をきたしたものです。

1万数千人に1人の割合で見られるので、非常に珍しい病気です。

生後一年以内に約8割が発症します。

引用元: ryoku.sakura.ne.jp

緑内障の原因

眼球は房水と呼ばれる液状のもので満たされています。
房水の産生と流出のバランスが良ければ、眼球を維持するための眼圧が正常に保たれます。

しかし、何らかの原因で房水の量が増えすぎたり、房水の流れていく経路に異常が発生したりしてしまうと、眼圧を正常に保てなくなります。
すると、視神経が圧迫され、その状態が長く続くと緑内障になってしまうのです。

ですが、眼圧が高くても緑内障にならない人もいます。
その状態は高眼圧症(こうがんあつしょう)と呼ばれ、眼圧は高いが緑内障のような視野障害がない状態です。

逆に眼圧は正常でも緑内障になる人もいます。
これは正常眼圧緑内障と呼ばれ日本人に比較的多くみられる緑内障です。
また、近視の強い人や血縁者に緑内障の人がいる場合は、緑内障になりやすいといわれています。

緑内障の症状

緑内障の症状は、慢性緑内障と急性緑内障では異なります。

慢性緑内障の症状

緑内障 慢性緑内障の症状
出典:www.santen.co.jp

慢性緑内障では、初期にはほとんど自覚症状がありません。
中期になると、少し視野が狭くなった、一部分見えないところがあることを自覚する人もいます。
後期では、視野のかなり広い範囲に視野障害が起こるため、日常生活にも差支えがでてきます。

急性緑内障の症状

緑内障 急性緑内障の症状
出典:photo-ac.com

急性緑内障の症状は、急性緑内障発作とも呼ばれ、急激な眼圧上昇により、激しい頭痛、吐き気、目の痛み、虹のようなものが見える、視力低下などの症状が起こります。
また、次第に瞳孔も開いてきます。

急性緑内障の症状が現れたら、すぐに眼科で治療をしましょう。
最悪の場合、短期間で失明してしまうこともあります。

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緑内障の検査

緑内障を診断、治療するために必要な検査について説明します。

眼圧検査

緑内障 眼圧検査

先程も説明しましたが、眼圧とは眼球の内側から外側へ働く力で、房水という眼球の中を循環している水によってコントロールされています。
眼圧の正常値は10~21mmHgといわれています。
もしこの正常値を超えていると、緑内障が疑われます。

眼圧はノンコンタクトトノメーターという器械によって測定します。
非接触型の器械で空気を患者の目の表面に当て、空気により凹んだ眼球が元に戻るまでの時間を計測して眼圧の値を測定します。

より精密な眼圧の測定は、ゴールドマン眼圧計をという器械を用いて眼科医に測定してもらうこともできます。

ノンコンタクトトノメーターで眼圧測定した時の費用は、3割負担で250円程度、ゴールドマン眼圧計は800円程度でしょう。

視野検査

緑内障 視野検査

緑内障を確定診断するためには、視野検査が必要になります。

視野検査とは、見える広さや、視界の中に欠けたり、見えにくくなっったりしている部分がないかを調べる検査です。
視野検査に異常が出ることで緑内障と確定診断されます。

視野はハンフリー視野計とゴールドマン視野計を使って測定することができます。
両眼検査した場合、ゴールドマン視野計を用いた視野検査では3割負担で1170円、ハンフリー視野計では1740円になります。
片目だけだとこの半分の費用になります。

眼底検査

緑内障 眼底検査

眼底検査とは、瞳孔を開いて目の中を詳しく調べる検査のことです。
緑内障に関しては、視神経乳頭部分のくぼみの大きさを見て判断する必要があります。

健常な人でも視神経乳頭(網膜に映った光の信号を脳に伝える視神経のつなぎ目)には軽いくぼみがありますが、緑内障になるとくぼみの大きさが深く大きくなります。
特に眼圧が正常である正常眼圧緑内障においては、この眼底検査での視神経乳頭の大きさをみることは非常に重要です。

瞳孔を開いて詳しく眼底検査までした場合、3割負担で費用は340円程度になります。

画像検査(OCT)

緑内障 画像検査(OCT)

日本語では光干渉断層計といい、目の中の網膜や視神経の状態を輪切りにしてみることができる、近年進歩の目覚ましい器械です。
眼圧検査や眼底検査と併用して行うと良いです。

このOCTを用いると、緑内障で薄くなった網膜の神経線維を画像としてとらえることが可能で、さらに緑内障になっていない段階でも将来的に緑内障になる予測をたてることもできます。

OCTの費用は、3割負担で約600円になります。

※すべての記載されている費用は、あくまでも目安です。
詳しくは眼科医にお尋ねください。

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緑内障の治療法

緑内障の治療法も慢性緑内障と急性緑内障により異なります。

慢性緑内障の治療

緑内障 慢性緑内障の治療
出典:photo-ac.com

慢性緑内障の治療方法の基本は、目薬で眼圧を下げることです。
正常眼圧緑内障においても、目薬でより低い眼圧を保つことが目標になります。
眼圧が下がりきれない場合は、目薬の種類を変えたり、種類を増やしたりします。

それでも眼圧が下がらない場合は、手術を行って眼圧を下げることも検討します。
定期的に眼圧のチェック、また視野の障害が進んでいないかを眼科に通院して調べる必要があります。

急性緑内障の治療

急性緑内障においては、早急に眼圧を正常値16~20mmhgまで下げる必要があるので、眼圧を下げるための点滴、内服、目薬を使用します。

眼圧が下がった後は、レーザー虹彩切除術により、再び隅角が詰まってしまわないように、別の抜け道をつくってあげる必要があります。

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まとめ

緑内障 まとめ
出典:photo-ac.com

今回は緑内障のことについて、説明してきました。
緑内障は、すぐに病気ではないので、長く付き合っていく必要があります。

慢性緑内障、急性緑内障の違いを理解し、眼科で適切な治療を継続していくことが重要です。

最終更新日: 2016-12-24

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緑内障

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