2017/05/10

レーシック,

【レーシックの歴史】過去から最新の方法、レーシック難民まで総まとめ

レーシックといえば、今や新たな視力矯正術として、メジャーになりつつありますよね。しかし、レーシックの歴史ってご存じですか?新しい方法かと思うかもしれませんが、実はとても昔から研究されていました。今日はレーシックの歴史について解説します!

レーシックの歴史とは

歴史

レーシックといえば、角膜を機器で照射し屈折率を変化させ、視力を矯正する方法です。

近年日本でも多くの人が、レーシックを行ったことで、裸眼で過ごすことが出来るようになっています。
以前はレーシックはとても高額な治療方法でしたが、今は多くの眼科やクリニックが価格競争を行っているので、誰でも気軽に受けられるようになりました。

レーシックはここ数十年で開発された、新しい視力矯正方法と思っていませんか?
実はとても古くから研究されていた方法なんですよ!

1800年頃からレーシックの研究が開始される

眼
レーシックの起源は意外にも古く、1800年まで逆上ります。
1800年頃から、メガネなどの矯正器具を用いずに視力回復を試みる方法が、世界中の眼科医によって研究されてきました。

研究を重ねる中で、術後の後遺症などによる乱視に対する治療方法として、1869年にドイツの学者によって確立されたのが「屈折矯正手術」になります。
屈折矯正手術は、現在のレーシックとは少し異なりますが、言わばレーシックの基盤ともなる施術法になります。

この方法が発案されたからこそ、後のレーシックに繋がるのです!

1885年に初めて屈折矯正手術が行われた

屈折矯正手術が発案されてから、実際に行われるまでは20年ほどかかり、1885年にノルウェーで初めて白内障手術後の乱視に対して行われました。

膜への屈折矯正手術は、この手術が世界で初めてになり、視力回復への一歩になりました。

日本では1939年に順天堂医科大学の佐藤勉教授が、角膜を切開して行う近視矯正手術を世界で初めて成功させ、高い評価を受けます。
しかし、当時は今ほどの資料などがなく、内皮細胞の存在が知られていなかったために、時間が立つと角膜が白く混濁してしまう水泡性角膜症を発症してしまい、問題となります。
結果、手術を受けた多数の人が後遺症に悩むこととなり、この手術方法は広がることはありませんでした。

その後、1972年にソ連(現ロシア)のFyodorov氏が新しい手術方法を開発します。

PK手術が最初に開始され、その後PRKが主流に

1972年にFyodorov氏が開発した手術方法が、PK手術になります。

PK手術は佐藤勉教授が行った方法とほぼ同じになりますが、角膜を切開する量を最小限に押さえた方法です。
水泡性角膜症といった混濁は見られなかったものの、視力の回復という面では個人差が大きすぎたので、採用されることはありませんでした。

その後、1988年にアメリカで開発されたのがPRK手術で、近視矯正手術の成功へ前進することとなります。
PRKはメスで角膜を切除する方法と違い、エキシマレーザーで角膜を切除するので、より精密な角膜の切除を行えるようになりました。

このPRKがレーシックの第一世代となり、レーシックへ発展していきます。


1990年にマイクロケラトームによるレーシックが行われる

マイクロケラトームによるレーシック
出典:http://www.sugita.or.jp/

PRKが開発されることで、レーシックへの道のりは一気に加速していきます。
1990年になるとギリシャとイタリアの眼科医によって、レーシックの手術方法が確立されます。

マイクロケラトームという、カンナのような刃物を使ってフラップを作ります。
当時の最先端の機器であるエキシマレーザーによる角膜の切除で、水晶体の屈折率を調節することが可能となりました。
これにより、近視が手術で改善されることが認められました。

その後エキシマレーザーによるレーシックが開始

その後エキシマレーザーによるフラップの作成が主流となっていき、より精密で正確な治療を行うことが出来るようになります。

マイクロケラトームで行う近視矯正手術がレーシック、レーザーによる近視矯正手術がイントラレーシック、と区別されるようになりました。
今ではマイクロケラトームによる手術はほとんど行われておらず、イントラレーシックが多くなります。

イントラレーシックはイントラレースFSレーザーという機器を用いて、コンピューター制御でフラップをより精密に作成し、高い安全性や感染症の低さが特徴になります。
この1990年の時期をレーシックの第二世代と言われており、今のレーシックに繋がる1つのポイントになりました。

同時期にフェイキックIOLも開始する

フェイキックIOL、ICL
出典:http://www.powerfuleye.com/

レーシックが発展していっている中、同時期にフェイキックIOLの研究も開始し、手術が行われていきます。
フェイキックIOLはヨーロッパで確立され、1986年にコンタクトレンズに近いレンズを、眼内に入れてしまう方法が考案されました。

最初に手術を行ったのが、角膜と虹彩の間にレンズを入れる前房型の手術で、フェイキックIOLは高い安全性から、アメリカやカナダなど多くの国々で認証されています。

フェイキックIOLは25年の歴史があり、ヨーロッパでは安全性を保証するCEマーク、アメリカでは世界一の安全基準を誇るFDAが認可していることからも、フェイキックIOLは高い安全性が保証されていることが分かります。

1995年に食品医薬品局、2000年で厚生労働省が認可


レーシックでは、エキシマレーザーによるレーシック手術に対し、1995年にアメリカのFDA(食品医薬品局)が認可を出し、2000年には日本の厚生労働省が認可をしています。
その結果、レーシックは一気に人々に広まり、アメリカでは130万人(2005年)、日本でも約7万人(2005年)の人々がレーシックによる視力矯正を行い、年々増加しています。

認可された当時では、新しい矯正手術ということもあり、副作用や後遺症の不安からあまり広まりませんでしたが、スポーツ選手や著名人がレーシックを行い、どんどん受け入れられることとなりました。

今では年間約10万人以上がレーシックを受けるほど、メジャーな矯正方法になっています。

PRKが主流だった1996年前後は手術を受ける人も少なく、奨励数も少なかったのですが、レーシック手術がはじまったことにより手術を受ける人が増えて、
2005年にはアメリカで130万を超える手術が行われました
出典:http://レーシック費用.ws

日本では、2000年には約2万人、2005年には7万人がレーシック手術を受け、年々増え続けています。
出典:http://レーシック費用.ws

現在の最新レーシック手術とは


レーシックが広まっていく中、医療の発展は日進月歩で、今はレーシックの第三世代といわれています。
第三世代として代表的な手術方法はエピレーシックと、リレックススマイルになります。

日々進化するレーシックでは、これからもどんどん新しい技術が確立されていくかもしれませんね!

エピレーシック

エピレーシック
出典:http://www.me-kaiteki.com/

エピレーシックはエピケラトームという機器を使用して、とても薄いフラップを形成し、近視遠視乱視を矯正します。

エピレーシックの最大のメリットは、角膜上皮にのみフラップを作りますので、やがて再生してフラップは外れてなくなることです。
結果、フラップがずれることなく、目に強い衝撃が加わっても安心出来るようになりました。

また、今までに矯正が難しかった遠視や乱視の矯正も可能となり、多くの人が視力を回復することが出来るようになりました。

リレックススマイル

リレックススマイル
出典:http://www.eyedoctors.jp/

リレックススマイルは、2006に開発された比較的新しい手術方法です。
フラップを作らず小さな切開創を作り、フェムトセカンドレーザーを照射し角膜内に切片を作り、切開創から取り除きます。

遠視の矯正は出来ませんが、角膜が薄い人、強度の近視の人が手術をすることが可能となりました。


過去には集団感染事件が起きたことも


日本では過去にレーシックによる集団感染事件が起きてしまい、認知され始めたばかりのレーシックは、悪い意味で注目されました。
この事件は2008年、東京にあるクリニックで手術を受けた患者の多くが、感染性角膜炎を発症し、入院した人まで現れました。

元々高額な治療費がかかるレーシックですが、安価で行うということを売りにしたクリニックは、代償として衛生管理を怠り、角膜混濁や不正乱視といった後遺症を残す感染症を発症させてしまいます。

マイクロケラトームによるフラップ作成では、刃の交換や器具の殺菌など丁寧に行わなければなりません。
ですが、その管理を怠ったとしてクリニックは閉鎖、医師には実刑判決が下されています。

この時に、深刻な後遺症により生活がより不便になってしまった人は「レーシック難民」と呼ばれ、レーシックに対するイメージは悪化してしまうこととなりました。

現在の安全性、衛生管理について

医師
レーシックによる集団感染をきっかけに、多くの眼科やクリニックが衛生管理や手術に対する説明などを、改めて考え直すこととなりました。
当時から多くの眼科はきちんとした管理をしていたのですが、手術室はクリーンルームに変更したり、使い捨てのアタッチメントにしたりと、徹底した管理を行っています。

もちろん手術に対するリスクの説明や、患者に対して不安なことや疑問に感じることに対してもしっかりと耳を傾けて、患者が納得してから手術を行うようになっています。
今は感染症が発生していることは非常に少なくなっていますが、やはり不安に感じてしまうこともあると思います。

そんな時には、自分が納得するまできちんと医師に説明を仰ぐようにしましょう!

レーシックがおすすめのクリニック

オススメの病院
今はレーシックを行うクリニックはとても多くあります。
以前は大手のクリニックや大学病院でしか行うことができなかったレーシックですが、現在は一般的な街の眼科でも行えます。

手術は安全なのか、安心して任せられるクリニックかは、実際に説明を聞いてから判断することが大切です。
今、日本で最もレーシックのクリニックとして、満足度が高い2院を紹介します。
無料の説明会や検査、相談会などを行っていますので、一度足を運んでみるのもおすすめです。

品川近視クリニック

品川近視クリニック
  • 安全最優先のアベリーノユニバーサルテストを実施
  • 満足度98.6%!
  • 業界トップクラスの症例数121万以上
  • 業界最安値の手術費
  • 安心の長期保障制度
  • 無料適応検査を実施中
品川近視クリニック 公式サイト

住所 東京都千代田区 有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F
アクセス JR 有楽町「銀座口」・「中央口」徒歩1分
診療時間 年中無休 10:00~20:00

レーシック 料金(両眼・税抜)/ 保障
スタンダードレーシック 6.9万円 (1年保障)
品川イントラレーシック アドバンス 14.4万円 (5年保障)
スタンダードZレーシック 20万円 (8年保障)
クリスタルZレーシック 22.8万円(8年保障)
アマリス750Zレーシック 29.1万円(10年保障)
Lext(レクスト) 31.8万円(5年保障)

こちらの記事は、品川近視クリニックで実際にレーシック手術を受けた方に書いて頂いた体験談です。
ぜひ病院選びの参考にしてみてください。

国内で121万件以上という圧倒的な数の症例を誇り、98.6%の患者さんが結果に満足していると回答している評価の高いクリニックです。
副院長の湯川聡先生にお話を伺うことができましたので、こちらの取材記事もぜひ併せてご覧ください。

新宿近視クリニック

新宿近視クリニック
新宿近視クリニック
  • 無料適応検査を実施中
  • 検査は準備なしの当日OK
  • リレックススマイルの国内症例数最多クリニック

  • 新宿近視クリニック
病院名 新宿近視クリニック 新宿院
住所 東京都新宿区歌舞伎町2-46-3 西武新宿駅前ビル7F
診療時間 10:00~19:00(年中無休・完全予約制)
アクセス 西武新宿線西武新宿駅北口徒歩0分
JR新宿駅東口徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線新宿駅徒歩10分

手術の種類 内容・詳細 料金 保障
期間
SBKレーシック フランス製最新式のマイクロケラトーム(カンナのような電動メス)で極薄のフラップを作成
感染症予防のため手術キットは使い捨て
9.4万円 0年
iFSイントラレーシック レーザーによってフラップを作成するスタンダードなイントラレーシック 厚生労働省承認の最新レーザー「イントラレースiFS」を使用し、強度近視・乱視の方でも治療可能 19.8万円 1年
iFSイントラレーシック
オプディマイズ
イントラレースiFSと、実績最多のレーザー「アレグレットEX500」を使用
ハログレア現象が起こりにくくなる
23.8万円 1年
カスタムフィット
イントラレーシック
コンピューター制御による手術で、高品質な見え方を実現
術後の不正乱視、ハログレア現象も起こりにくくなる
27.8万円 2年
バリオデザイン
レーシック
最新の角膜形状解析装置「Vario」を使用することで、より正確なレーザーの照射が可能 32.9万円 3年
マックスバリオデザインレーシック 最新のレーザー機器3種類を使用することで見え方の質を向上 最高級・最高品質のレーシック 39.8万円 3年

新宿近視クリニックは新宿にしかありませんが、それにも関わらず治療実績は10万人を超える人気のクリニックです。
在籍する苅谷先生に直接取材をしてきましたので、気になる方はぜひ併せてご覧ください。

最終更新日:2021/02/24

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