2016/08/05

レーシック

レーシック?眼内レンズ挿入?近視治療の最新手術方法とは?

以前はメガネやコンタクトレンズで見え方を調整するしかなかった近視ですが、レーシック手術をはじめとして様々な治療法が出てきています。最新の近視治療法について見ていきましょう。

レーシック手術とは?

レーシック手術
出典:http://kenkyu.wakasa.jp/hitomi/knowledge/lasik.php

レーシック手術とは、眼の角膜に「角膜フラップ」という切り目を入れ、そこにレーザー照射を行ない、角膜の曲率を変えることによって視力回復を図る手術です。
レーシック手術自体は15分ほどで終了します。

視力は手術終了直後~1日程度で回復しますが、眼の違和感が1週間近く続くこともあるので、車の運転等については注意が必要です。

この手術を受けるためにはある程度の角膜の厚さが必要となるため、角膜の薄い人や眼に疾患のある人は手術を受けることはできません。
また、近視の進行する10代の若者は手術を受けることはできず、日本眼科学会のガイドラインでは18歳以上が手術対象となると規定されています。

レーシック手術は手軽に受けられる治療法で人気が高まっていますが、合併症が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
主な合併症としては、「矯正視力の低下」「角膜感染症」「乱視」等があります。

手術費用は、基本的な手術だけの場合で約7万円から受けることができます。
最新の技術を組み合わせた手術法の場合は、両目で30万円ほどかかることもあります。

IOL(有水晶体眼内レンズ)とは?

出典:http://www.lasik.jp/menu/iol.html

IOL(有水晶体眼内レンズ)とは、「眼内コンタクトレンズ」とも呼ばれているように、眼内にソフトレンズを装着する治療法です。
1993年に世界で初めて使用され、それ以降はヨーロッパやアメリカでも治療法として承認されています。

レーシック手術は角膜の状態や乱視がある場合には適用できないこともありますが、このIOLはそのような患者にも適用可能です。

また、レーシック手術では思うように視力が回復しなかったり、矯正視力が安定しなかったりするということもありますが、IOLではそのようなことがなく矯正視力が安定するというメリットがあります。

IOLは手術費用が安いところで約40万円、高いところで約80万円かかります。
手術費用がレーシックに比べて高いこと、レンズが届くまでに1か月程度の時間を要するので、注意が必要です。

その他の手術法とは?

その他の手術法には以下のようなものがあります。

ラセック手術

ラセック手術
ラセック手術は、アルコールまたはブラシを使用して角膜上皮のみの薄い蓋(フラップ)を作成し、エキシマレーザーを照射して視力の回復を図る屈折矯正手術の一つです。
手術費用は両眼で28万円、手術後の検査代や薬代が約3万円かかります。

レーシック手術で作成するフラップよりも薄く、レーシック手術の適用が困難な角膜が薄い人や、ラグビーやボクシングといった激しいコンタクトを伴うスポーツをやっている人にも実施が可能です。

しかし、その一方で角膜をめくるときにピンセットを使うことから、手術後1週間程度は痛みを伴います。
また、角膜上皮層が正常に回復するまで2~4週間ほどかかるため、視力の回復もそのくらいの時間がかかります。

ウェーブフロントラセック

ウェーブフロントラセック
ウェーブフロントアナライザー
出典:http://morii-ganka.jp/

ウェーブフロントとは、ウェーブフロントアナライザーという装置を用いてラセック手術実施前に角膜や水晶体の歪みを綿密に解析することです。
ウェーブフロントラセックの場合、手術費用は両眼で26万円、手術後の検査代や薬代が約3万円かかります。

各個人の眼のデータを基にして、その人に適したオーダーメイドのラセック手術を実施します。
各個人のデータに沿ってオーダーメイドの施術をするので強度の不正乱視でも矯正することが可能ですが、その分通常のラセック手術よりも費用は高くなります。
手術後の見え方にも違いがあり、ラセックよりもよく見えるようになります。

PRK

PRK
出典:http://www.minamiaoyama.or.jp/

PRKは角膜フラップを作成せずに角膜表面にレーザー照射を行って治療する屈折矯正手術です。
PRKは、強度の近視の人や激しいスポーツをされる人に適した治療法になり、手術費用は両眼で18万~23万円ほどかかります。

PRKは、レーシックで作成する角膜フラップを作成せずに角膜上皮へエキシマレーザーを照射し、その後必要な量の角膜実質を切除するためその差だけ角膜実質を多く切除でき、矯正量を増やすことができます。

また、PRKはフラップがないため、手術後は角膜上皮が回復するまで治療用ソフトコンタクトレンズを使用して角膜を保護しますが、角膜上皮は痛みを感じやすい部位であるため、角膜上皮が再生するまで痛みが続きます。

PRKのメリットはフラップを作成しないため、激しいスポーツをする人にも実施可能な点が挙げられます。

近視の治療についての選択肢は以前に比べて増えてきました。

しかし、それぞれに一長一短、合併症等のリスクも伴います。
かかりつけの医師に相談の上、自分の体、眼の状態にあった治療法を選択するようにしましょう。

カテゴリー:レーシック
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最終更新日:2021/02/18

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