2016/07/12

眼の病気・症状

気になる!妊娠中にものもらいができたら目薬使ってもいいの?

妊娠中にものもらいができたら、目薬を使おうか、使わないほうがいいのか迷いますよね。 ここでは、妊娠中にものもらいができても目薬は使っていいのか?また、ものもらいの予防法について紹介します。

妊娠中はものもらいができやすい?

麦粒腫と霰粒腫
出典:http://www.kiriyama-ganka.com/

妊娠中は、ホルモンバランスが不安定になり、また、つわりによる栄養の低下や生活の変化からストレスを感じやすくなることで免疫力が低下してしまいます。

このことにより、細菌感染などを起こしたり目にあるマイボーム腺というところに脂肪が詰ってしまうことでものもらいになるのです。

細菌感染を起こしたものもらいのことを「麦粒腫」、マイボーム腺が詰って炎症を起こしたものもらいを「霰粒腫」と呼びます。

妊娠中の目薬は赤ちゃんに影響ない?

妊娠

妊娠すると赤ちゃんに栄養を与えるために母体の血液が大量に使われます。
すると母体内では血液不足になりやすく、その影響で目の疲れや乾燥といった症状を感じる場合があります。

そこで、妊娠中にものもらいが起きたときに、目薬を使うと赤ちゃんに影響があるのではないかな?と不安になる人が多いと思います。

そこまで心配する必要はなさそうですが、やはり使用しないほうがよい成分もありますので紹介します。

使ってはいけない目薬

使用上の注意点として、「妊娠中は使用しないように」などと記載されているものの中に含まれている成分としては、以下のものが挙げられます。

  • ステロイド
  • プラノプロフェン
  • クロモグリク酸ナトリウム
  • トラニラスト

これらは安全性が確立されていません。
使用しても血液中に入ることはない目薬ですので大きな問題にはならないようですが、できれば使用しないようにしましょう。

使っても良い目薬

上記の成分が入っていないものであれば、特に気にすることなく使用することが可能です。

気になるようでしたら、目薬を差した後、涙点・鼻涙管へとつながる目頭を1分~5分くらい押さえておきましょう。
すると目薬が喉の方へ流れていくのを防いでくれますので、飲み込むこともなく身体に影響することもありません。

妊娠中ものもらいにならないための予防方法

ポイントは、「清潔にすること」「ストレスを溜めないこと」の2点に注意しながら予防していきましょう。

目の周りを清潔にする

マイボーム腺の詰りを取る

マイボーム腺が詰って起こる霰粒腫は、脂肪によって引き起こされます。
この脂肪は温めることによって溶けやすくなるのです。

例えば、お風呂に浸かることによってその蒸気で柔らかくなり、詰りが解消されます。
その際、40℃くらいの温度のお風呂にゆっくりと入るようにしましょう。

ホットタオルアイマスク

また、ホットタオルを使って目の周りを温めることによって、お風呂に入ったときと同様の作用を得ることができます。
ホットタオルの作り方は、水に浸したタオルを軽く絞って電子レンジに入れ、30秒から1分ほど温めます。
それを、目を閉じたまぶたの上に置いたまま、2~3分じっくりと温めましょう。

細菌を繁殖させない

アイメイク

アイメイクを行う際、マスカラやアイペンシルを使う方も多いでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
それらの化粧品を洗って清潔にすることってありませんよね?
妊娠中は、できればアイメイクは控え、ナチュラルメイクで乗り切りましょう。

また、コンタクトレンズを使っている人は、汚れを落としきれていないまま使用することでものもらいを発症させることがあります。
妊娠中は、できれば眼鏡を使用して予防しておきましょう。

ストレスを溜めない

ストレス解消は、身体の免疫力を高め、健康なカラダを手に入れるには大切なこと。
かといって、アルコールやからいものなどを摂りすぎるとそれが刺激となり、ものもらいができやすくなります。

ストレスを解消する方法については、カラオケに行って大きな声で歌ったり、時には野球観戦などで大きな声で応援したりするのも良いかもしれませんね。
ただし、あまり力まないようにしましょう。

読書にふけったり静かに音楽を聴いたりして、自分の時間を作ることもストレス解消になります。

ストレス解消

ゆっくりと眠ることもストレス解消方法のひとつです。
夜寝る前にテレビやパソコン、部屋の蛍光灯の強い光を浴びていると、交感神経が優位になり眠りにつくことが難しくなってしまいます。
できれば眠る2~3時間前から、やわらかな光を取り入れて気分を落ち着かせるようにしましょう。

自分自身にあったストレスコントロール方法を見つけておきましょう。

最終更新日:2021/02/19

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